フジテレビのコンプライアンス推進室が、X(Twitter)の公式アカウントを開設した。認証済みアカウントとして登録されている。

  • フジテレビ本社=東京・台場

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誹謗中傷投稿には法的措置も含めて対処

このアカウントは、SNS上においてアナウンサーなどに誹謗中傷コメントが投稿・拡散されている状況を受け、SNSのプラットフォーム事業者に通報するため、2月4日に開設された。

同局はマイナビニュースの取材に、「一連の騒動に関して弊社への批判は真摯(しんし)に受け止めております」とした上で、「弊社オフィシャルHPでもお知らせしております通り、弊社社員・スタッフ、特にアナウンス室員に対する憶測に基づいた事実無根の誹謗中傷や侮辱がSNS上に投稿され、拡散している状況を確認しています。このような投稿に対して、社としてSNS事業社に通報するために公式アカウントを開設し、運用しております」と説明している。

現在、同局ホームページのトップ画面では、「現在ソーシャルメディア上で、特に一部アナウンサーに対する憶測に基づいた事実でない誹謗中傷や侮辱が投稿され、拡散されている状況を確認しています。弊社社員に対する根拠のない誹謗中傷等の投稿に対しては、刑事・民事の法的措置も含めて厳正に対処してまいります」とコメントを表示している。

「コンプライアンス体制の実行性の強化」など施策に着手

同局では27日、再生・改革に向けて、「コンプライアンス体制の実行性の強化」「コンプライアンス違反やハラスメント・人権侵害に対する処分の厳格化」「通報制度を利用できる対象者の範囲の明確化・周知徹底」「会食・会合ガイドラインの策定」「人権・コンプライアンスに関する研修・トレーニングの実施」「人権デューデリジェンスの一環としての“対話”の開始」といった施策に着手したことを報告。

同日、取材に応じた清水賢治社長は、今後これらを実行するにあたって、「人員も足りない状況だと思います。これをどうやって強化するかというのは、急いでやらなければいけない」と述べ、現状の担当部署である「コンプライアンス推進室」の組織を強化する方針を示している。