仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関「しゅふJOB総研」は、『就活時のセクハラ』をテーマにしたアンケート結果を2月20日に発表。同調査は2025年1月27日~2月9日の期間、主婦層を中心とする就労志向の女性889名を対象にインターネットで実施した。
就職活動の際にセクハラの被害者になったことがあるかどうかを聞くと「ない」(75.3%)、「ある」(14.0%)、「わからない」(10.7%)という結果に。
「ある」の内訳は、「中途採用の就職活動時にある」(6.7%)、「新卒でも中途採用の就職活動時でもある」(3.7%)、「新卒の就職活動時にある」(3.6%)となった。
年代別で比較すると、「新卒の就職活動時にある」は、40代(4.4%)、50代(4.3%)、30代以下(3.1%)、60代以上(0%)となった。「中途採用の就職活動時にある」は、40代(7.3%)、50代(7.2%)、30代以下(7.0%)、60代以上(3.6%)で、新卒時と同じく40代が最多に。
「新卒でも中途採用の就職活動時にもある」は、60代以上(4.5%)、30代以下(3.9%)、50代(3.7%)、40代(3.3%)となった。
政府が就職活動中の学生をはじめとする求職者へのセクハラ防止措置を企業に義務付ける方向で検討していることについてどう思うかを聞いた。
「大いに賛成」(72.2%)、「どちらかといえば賛成」(22.4%)となり、94.6%が賛成の結果に。それ以外の回答結果は、「わからない」(4.3%)、「どちらかと言えば反対」(0.7%)、「大いに反対」(0.4%)となった。
また、具体的なエピソードとして「結婚および出産したらどうするかを聞かれる、彼氏の有無を聞かれる、女性ならこうあるべきを言われる」(50代:今は働いていない)や「転職したいと考え面接を受けた際に男性面接官(専務)にセクハラ発言をされた」(40代:派遣社員)といった声も。
さらに、「セクハラは女性だけの問題ではなく、男性に対してもあることです。性差なく一人の人間として尊重し関わっていく必要があると思う」(50代:正社員)、「女性男性問わず、誰でも被害にあう可能性があると思うので、通報できる仕組み作りが必要だと思う」(60代:正社員)といった意見が寄せられた。