「美少女顔男子×長身ボーイッシュ女子」の男女逆転ビジュアルカップルを描いた人気コミック『おとなりコンプレックス』が、主演・荒木飛羽×ヒロイン・瑚々により実写ドラマになった(フジテレビで20日スタート、毎週木曜25:25~ ※全8話、FODで独占見放題配信/放送終了後TVerで1週間見逃し配信)。

子役の頃から数々のイケメン俳優の子ども時代を演じ、ドラマ『あなたの番です』、映画『るろうに剣心 最終章 The Final / The Beginning』などで知られる荒木が、ひとたび女装するや誰もが振り返る“イイ女”に変身する一方で、幼なじみへの一途な想いを胸に秘め続ける大学生の真琴役でラブコメディに初挑戦。昨年、ドラマ『スメルズ ライク グリーン スピリット』で新境地を開いた荒木が、さらなる魅力を開花させる。

そんな真琴の幼なじみで、高身長にボーイッシュな見た目から、真琴と2人でいると“男女逆転カップル”に間違われてしまうあきら役には、「ミスマガジン2022」グランプリの瑚々が抜てきされた。

近すぎて遠い幼なじみの甘酸っぱいピュア・コメディに挑んだ2人に、役との共通点や、子どもの頃からずっと大切にしているものなどを聞いた――。

  • 瑚々(左)と荒木飛羽 撮影:蔦野裕

    瑚々(左)と荒木飛羽 撮影:蔦野裕

ずっと共感「あれ、これ衣装だっけ?」

――まずは企画や原作の感想から聞かせてください。

荒木:今まで触れてこなかったタイプの作品で、真琴は、演じたことのない方向のカッコ良さがある男の子だと感じました。自分との共通点も映画好きなところくらい。僕自身はカッコいい男の子じゃなくて、ぬいぐるみとかかわいいものも好きだし(笑)、子どもの頃に僕も女の子に間違われることはありましたけど、真琴みたいにそれがコンプレックスにはならなくて。いまだに間違われてもうれしいかなと思います。逆に真琴の女の子姿がめっちゃカワイイので、「僕、こんなにかわいくなれるかな」と思いながら現場に入りました。

――めちゃくちゃキレイでしたよ。

荒木:周りの方々が「カワイイ」と言ってくださったので「じゃあ、大丈夫かな」と思ってやりました(笑)。ただ歩き方とか、バッグの持ち方とかがとても難しくて、その都度あきらに聞いてました。服もただ普通に着ただけだと、骨格や手は普通に男子なので、自撮りしたりして、「これイケるんじゃないの?」と追求してました。

瑚々:私は普段から体のラインの出る服装や女性らしい格好もしませんし、身長が高いこと(※173cm)をコンプレックスに思っているなど、あきらと共通点や悩みが一致していました。なのでずっと共感しながら原作や脚本を読んでいましたし、ジャージやトレーナ、パーカーといった衣装も、「あれ、これ衣装だっけ?」というくらいに、リラックスして過ごしていました。

早めに出せた「幼なじみ感」

――1カ月ほど地方でロケ撮影されたそうですけれど、その間、仲良くなれたと思います。印象に残っていることはありますか?

瑚々:荒木くんは、私が思っているよりもキャラの濃い人でした。「あれ、いないな。どこに行ったのかな」と思っていると、たくさんいる大学生役の子たちになじんでお話ししていたり、『ちいかわ』にすごくハマっていて、会話のどこかにちょっとでもちいかわ要素を感じると、すぐに拾ってちいかわにつなげたりするんです。それがすごく印象に残ってます。

――荒木さんは普段から、積極的に人に話しかけにいくタイプなんですか?

荒木:いや、そんなことありません。人見知りするタイプです。でもそういえば、いつの間にか知らない人に話しかけてるかな。

――人見知りなんですよね?

荒木:人見知りですよ。

瑚々:でも私と最初に会ったときも「子ども、かわいいよね」みたいな話をいきなりしてきて、「おお!」ってビックリした記憶があるけど。

荒木:でも人見知りなんですよ。

――(笑)。やりとりを見ていると、幼なじみ感は割と早めに出せた感じですか?

瑚々:そうですね。幼なじみ感はすごくあったなと思います。