寒い日には、あったか〜いお風呂にゆっくりと浸かりたいところですが、小さなお子さんと入浴する場合にはさまざまな注意が必要です。
消費者庁によると、毎年、お風呂場での子どもの事故やヒヤリ・ハットが多数報告されているのだとか。
【お風呂での事故】
寒い季節の温かいお風呂。楽しい時間ですがこどもが溺れる事故も。
○浴室への入室は大人から、退室はこどもから
○大人の洗髪時はこどもを浴槽から出して
○小さなこどもだけで入浴させない
などで事故防止!
★溺水以外の事故も起きています。詳しくは
https://caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20220208/
(@caa_kodomoより引用)
何でもないようなモノにふと興味を抱いたり、何を思ったのか急に予測不能な行動に出たり……。小さなお子さんと生活していると、気を付けてはいても、思わぬ事故に発展してしまうことってありますよね。お風呂での事故というと、溺れてしまったり、滑って転んでしまう事故が多い印象ですが、それだけではないんです。医療機関から寄せられた情報によると……
「保護者が髪を洗うため、子どもを浴槽のふたの上に寝かせたところ、本人が動いて床に落下して泣いた。頭部を骨折したため約10日間入院となった」(4か月)
「子どもの体を洗って、浴槽に入れたところ、脚が浸かってすぐに泣き出した。設定温度が48度になっていたことに気付いた。太ももから足首にかけて赤くなるやけどを負い、通院が必要となった」(2歳)
「保護者がシャンプーを取ろうとして、同じ場所に置いていたカミソリを落としてしまった。それを子どもが拾って握ったため、人差し指に4針縫う切り傷を負った」(4歳)
「風呂場にはいろいろなおもちゃを持ち込んでいた。子どもが一人で入浴中、洗い場で座った際に、カプセルトイの小さな人形が肛門に入り取れなくなった。麻酔下で内視鏡により摘出した」(6歳)
「風呂場から音がしたので見に行くと、浴槽のふたの上に乗って風呂用洗剤のスプレーを触っており、口の周りや服に泡が付いていた。その後、嘔吐が続いたため、経過観察のため入院となった」(1歳)
「一歩間違えたらうちもこうなってたかも⁉」という事故から、「こんな事あるの⁉」と思うようなものまで。どの事例も怖いですよね。
SNSでは、「人事ではない事例が載っていてこわい。気をつけたい」「子供って静かに沈むから…」「マジで何も音を立てず何も言わずに沈むからほんとに怖い」「本当に子育てって難しいと思う。親に感謝しかない」「みんなも、気をつけて」といったコメントが続々と。また、子どもの頃に溺れた経験がある人や、まさに兄弟や子どもが溺れかけるところを見たという体験談も多く寄せられています。
お風呂での思いもよらぬ事故からお子さんを守るため、消費者庁では以下のような対策を呼びかけています。
- 子どもは大人の後に浴室に入れ、先に浴室から出しましょう。
- 大人が洗髪する際には、子どもを浴槽から出しましょう。浮き輪を使用中の溺水事故も発生しています。
- 子どもが小さいうちは、入浴後は浴槽の水を抜くことを習慣にしましょう。
- 子どもだけで浴室に入れないよう、浴室の外鍵をかけたり、ベビーゲートなどを設置しましょう。
予測不能な子どもの行動。どんなに気を付けていても防ぎきれない事もあるかもしれませんが、できる対策は全てしておきたいですね。