フライヤーは2月13日、「読者が選ぶビジネス書グランプリ2025」の受賞作品を発表した。10回目を迎えた今回は、出版社50社より149冊、同社およびグロービス経営大学院、協力各社ら推薦の3冊を合わせた計152冊がエントリーした。

  • 「読者が選ぶビジネス書グランプリ 2025」

    「読者が選ぶビジネス書グランプリ 2025」

「読者が選ぶビジネス書グランプリ」とは、その年に発売されたビジネス書のなかから読者(=ビジネスパーソン)が投票し、読者の視点で「有益だった」「実用的だった」と評価された本を選出するコンテスト。投票期間は2024年12月4日~27日。

今回は、2023年12月〜2024年11月に日本国内で刊行された6分野(イノベーション部門、マネジメント部門、経済・マネー部門、自己啓発部門、リベラルアーツ部門、ビジネス実務部門)の書籍の中から、一般投票にて選出。

その結果、最も得票数の多かった書籍が獲得する「総合グランプリ」には、心理学をベースにした新しいマネジメントの手法をまとめた書籍『部下をもったらいちばん最初に読む本』(橋本拓也/アチーブメント出版)が輝いた。フライヤー代表取締役CEO・大賀康史氏いわく、同書は「テクノロジーの進化や労働時間の短縮とハラスメントリスクの板挟みにあうマネジャー層がどう組織を導くのかという課題に正面から向き合った一冊」だという。なお、同書はマネジメント部門賞も受賞している。

  • 「読者が選ぶビジネス書グランプリ 2025」

    「読者が選ぶビジネス書グランプリ 2025」

各部門賞は以下のとおり。

マネジメント部門賞
『部下をもったらいちばん最初に読む本』(橋本拓也/アチーブメント出版)
イノベーション部門賞
『イシューからはじめよ[改訂版]』(安宅和人/英治出版)
経済・マネー部門賞
『となりの億万長者が17時になったらやっていること』(嶋村吉洋/PHP研究所)
自己啓発部門賞
『あっという間に人は死ぬから』(佐藤舞(サトマイ)/KADOKAWA)
リベラルアーツ部門賞
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(三宅香帆/集英社)
ビジネス実務部門賞
『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』(今井孝/すばる舎 )

また、開催10回目を記念して、ビジネスパーソンが“この激動の10年で最も支えになった”と考えるビジネス書に与えられる特別賞「10年を彩るビジネス書」を設定。投票の結果、精神科医でベストセラー作家でもある樺沢紫苑さんの『学びを結果に変えるアウトプット大全』(サンクチュアリ出版)が受賞した。

さらに、特別賞「グロービス経営大学院賞」として、『チームレジリエンス』(池田めぐみ、安斎勇樹/日本能率協会マネジメントセンター)が選ばれている。

総合順位トップ10は以下のとおり。

  • 「読者が選ぶビジネス書グランプリ 2025」総合順位トップ10

    「読者が選ぶビジネス書グランプリ 2025」総合順位トップ10

なお、2月14日より順次、ジュンク堂書店 池袋本店や、紀伊國屋書店 梅田本店など全国1,300店舗超の書店にて、受賞作品を展開した店頭フェアが開催される。3月末頃まで実施の予定。