PwC Japan グループは2月7日、「第28回世界CEO意識調査」の日本分析結果を発表した。同調査は、2024年10月1日〜11月8日の間、世界4,701人のうち日本企業の148人のCEOに焦点を当て、世界全体や海外諸国との比較分析を行ったもの。

  • 今後12カ月間/3年間における売上成長見通しについて、どの程度自信を持っているか

今後12カ月間/3年間における売上成長見通しについて、どの程度自信を持っているかを聞いたところ、自社の成長に対して前向きな認識を持つ日本企業のCEOが過半数を占める結果となった。一方、長期的な経営環境に対する危機感は強く、同社によると「ビジネスモデルの見直しに課題を残していることがうかがえる」としている。

また、新たな販路や顧客の開拓といった取り組みについて、過去5年間で「極めて大きく行動した/大きく行動した」と答えた割合が、世界全体や米国と比べて低い結果になったという。

生成AI導入の効果については「従業員の労働時間の生産性が向上した」との回答が4割を超す結果に。しかし、世界全体と比較すると生産性や収益性における生成AIの影響度は低く、生成AIを含むAI全体の活用に対して慎重な姿勢も目立ったという。