パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda(デューダ)」は1月31日、2024年の職種別「平均残業時間」に関する調査結果を発表した。

同調査は2024年8月5日~13日、20~59歳の男女正社員1万5,000人を対象に、インターネットで実施した。

  • 過去6年間の平均残業時間の推移

2024年の平均残業時間は、1ケ月あたり21.0時間だった。2022年(22.2時間)からも連続のマイナスで、残業時間は年々減少傾向にある。

平均残業時間の少ない職種の1位は「医療事務」(10.3時間)、2位は「貿易事務」(11.1時間)、3位は「臨床開発関連」(11.7時間)だった。

特に「臨床開発関連」は、前回の20.6時間から大きく残業時間が減っている。10位以内に「事務/アシスタント」から6職種、20位までに「営業」から5職種がランクインした。

  • 平均残業時間の少ない職種

平均残業時間の多い職種の1位は「インフラコンサルタント」(39.4時間)で、DXによるICTなど新しい技術を採用する企業の業務効率化・自動化の需要増加が影響してか前回より14.8時間増加している。

  • 平均残業時間の多い職種

年代×職種分類別で平均残業時間を見ると、全体では「事務/アシスタント」が14.3時間で最も少なく、20代と40代は「医療系専門職」、30代と50代は「事務/アシスタント」が最少だった。

一方、全体では「建築/土木系エンジニア」が26.0時間で最も多い。20代、30代、50代では「建築/土木系エンジニア」、40代では「販売/サービス」が最も多かった。

  • 年代×職種分類別の平均残業時間