大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)は29日、中央線で「GOA2.5」自動運転の実証実験を行うと発表した。中央線の400系を使用し、2~3月の営業運転終了後、夢洲~大阪港間で「GOA2.5」(先頭車両に動力車操縦者免許を持たない車掌相当の係員が乗務する自動化レベル)の実証実験を実施する。
中央線で「GOA2.5」自動運転の実証実験を行うにあたり、「生産年齢人口の減少、労働力の不足による乗務員確保の課題や鉄道システムの高度化・複雑化による乗務員の負担を軽減するなど、将来にわたる安全、安定輸送の確保と、ダイヤの多様化におけるフレキシブルな輸送計画による利便性の向上」をめざすと同社。400系に搭載した「GOA2.5」システムの機能や緊急対応時のオペレーションを検証し、将来の実用化に向けたデータを収集するという。
実験は複数回にわたり、さまざまな運行条件下でテストを行う予定。「安心してご利用いただけるよう、安全で快適な鉄道サービスの実現に向けて全力を尽くしてまいります」としている。