アイブリッジが運営する「フルーツメール」は1月27日、シニア層のポイ活に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は2025年1月8日~1月8日、全国の60歳以上~89歳以下の男女1,000人を対象にインターネットで行われた。
ポイ活をしているシニア層は約9割
アンケート結果から、88.6%の人が日常生活でポイ活やポイントを貯める行動をしていることがわかった。性別別の割合を見ると、女性は約91%、男性も約86%と、性別を問わず多くの方がポイ活に取り組んでいる。一方、ポイ活をしていないと答えた人は全体のわずか11.4%にとどまった。この結果から、シニア層にも「お得」や「節約」を意識したライフスタイルが浸透していることがうかがえる。
「ポイ活」という名称をどこで知った?
「"ポイ活"という名称をどこで知りましたか」と質問したところ、テレビ(25.96%)とインターネットのショッピングサイト(25.51%)が主要な認知経路であることが分かった。次いで、インターネット広告(19.86%)やSNS(6.21%)も一定の影響を与えている。一方で、実店舗(3.84%)やラジオ・新聞(1.24%)などの伝統的なメディアで知ったという回答は少数派だった。また、「ポイ活」という名称を家族や友人から知った人は7.79%で、特に女性が男性の2倍以上の割合を占めている(女性48人、男性21人)。さらに、「ポイ活」という言葉自体を知らなかった人は2.93%と、認知度は非常に高いことが伺える。この結果から、シニア層においてもテレビやインターネットが「ポイ活」の普及に大きく寄与していることが分かった。家族や知人から情報を得るケースも見られることから、身近な交流の中で「ポイ活」が広がっている可能性も示唆される。
キャンペーン情報の入手先
お得なキャンペーン情報の入手先を調査した結果、最も多かったのは「通知やメール」で、全体の57.3%を占めた。特にショッピングサイトや実店舗からの通知が役立っているようだ。次いで「ショッピングサイト」(10.8%)を利用する人が多い一方、「SNS」(3.2%)や「インターネット広告」(8.2%)は少数派だった。また、「情報を入手したことがない」と答えた人も7.4%おり、情報収集に積極的でない層が一定数いることがわかる。
主なポイントの貯め方
ポイントの貯め方を聞いたところ、最も多かったのは「アンケート回答」で、全体の36.2%を占めた。男女問わず、アンケートを活用してポイントを貯める人が多いようだ。次いで「ネットショッピング」(24.3%)が多く、楽天やAmazon、Yahoo!ショッピングなどの利用がシニア層にも広がっていることがわかる。「実店舗での買い物」(13.8%)も一定の割合を占めたが、その他の方法は1割以下にとどまった。特に「モニター応募」や「投資・資産運用でのポイント還元」を選んだ人はごく少数だった。これらの結果から、シニア層には手軽で取り組みやすい方法が支持されていることがわかる。
最もよく貯めているポイント
最もよく貯めているポイントについて聞いた。「楽天ポイント」が圧倒的に多く、全体の43.2%を占めた。特に男女ともに利用者が多く、楽天市場や関連サービスの普及がうかがえる。次いで「PayPayポイント」(13.2%)や「dポイント」(11.9%)が続き、キャッシュレス決済や日常の買い物で貯められるポイントが支持されていることがわかる。一方、「ポンタポイント」(5.8%)や「WAONポイント」(8.2%)の利用者も一定数いるものの、「nanacoポイント」(1.1%)や「マイレージ」(JAL 0.7%、ANA 0.8%)は少数派だった。この結果から、シニア層には幅広いサービスで使いやすいポイントや、普段の買い物で貯められるポイントが好まれる傾向があるようだ。
1か月間でどのくらい貯めている?
1か月間で平均どれくらいのポイントを貯めているかを調査した結果、「500円~1,000円未満」(30.9%)と「1,000円~5,000円未満」(31.0%)がほぼ同じ割合で最多となった。これに次いで「500円未満」(27.4%)の回答も多く、全体の約9割が5,000円未満に集中していることがわかる。一方、「5,000円~10,000円未満」は7.2%、「10,000円以上」を貯めている人は全体のわずか3.4%にとどまった。この結果から、シニア層の多くは日常的に手軽に貯められる範囲でポイ活を楽しんでいる様子がうかがえる。