リンナイは、耳鼻咽喉科専門医の石井正則氏監修のもと、「花粉に関する意識調査」の結果を公開した。調査は、2023年12月27日~2024年1月5日の期間、全国の20~60代男女1,000人を対象にインターネットにて実施したもの。
■花粉症と風邪を見分ける5つの観察ポイント
花粉症は風邪と症状が似ていることから、判断がつかないことも。次の5つの観察ポイントから花粉症と風邪を見分けよう。
1. 鼻水
花粉症: 水のようにさらっとして透明
風邪: 粘り気がある
2. くしゃみ
花粉症: 花粉が鼻に入ると、すぐにくしゃみが次々とでる
風邪: 冷たい空気を吸い込んだときなどに1~2回でる
3. 全身の症状
花粉症: 目のかゆみ、頭重感、頭痛、けん怠感、睡眠障害、集中力の低下、顔や手首など露出した皮膚のかゆみ、気分の落ち込み
風邪: のどの痛み、せき、痰(たん)など、悪寒や発熱、関節痛
4. 時間帯
花粉症: 強風、雨のあと、起床時や夕方など、時間によって症状の差がある
風邪: 時間による症状の差はない
5. 期間
花粉症: 2週間以上症状が続く
風邪: 数日から10日間程度症状が続く
■花粉症診断テスト
石井氏が作成した「花粉症診断テスト」を1,000人に実施したところ、花粉症と風邪の症状の違いを理解している4問以上正解のエキスパートは3割にとどまった。
最も正解率の低い項目を見ると、「くしゃみ」の風邪の症状「冷たい空気を吸い込んだときなどに1~2回でる」(27%)と、「時間帯」の風邪の症状「時間による症状の差はない」(45%)だった。
石井氏によると、「花粉症のくしゃみ発作は、一度始まると立て続けに繰り返され、同時に大量の鼻水がでてきて鼻が詰まってきます。風邪のときのくしゃみ発作は、冷たい空気を吸ったときに数発くらいでおさまってしまいます」とのこと。
また、時間帯については「花粉症は風邪とは異なり、気象と時間帯に影響を受けます。風の強い日と雨上がりの日は花粉が大量に舞うので要注意」と話している。
石井正則氏は、耳鼻咽喉科専門医。JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長。JAXA 宇宙医学審査会委員。ヨギー・インスティチュート認定のヨガインストラクターとしても活動。最新の著書に『めまい・耳鳴り・難聴を自分で治す本』(二見書房)などがある。