STILEは1月22日、「フリーランス新法に関する比較調査」の結果を発表した。同調査は、2024年12月に全国の社会人(サラリーマン)240人を対象にインターネットで実施したもの。
はじめに、現状の働き方には満足しているかを聞いたところ、半数以上が「満足していない」(53.3%)と回答し、自身のキャリアや生活の質に対し、不満を感じていることを示す結果となった。
「満足していない」と回答した人に対し、具体的な不満を調査したところ、「現在の給与が期待より低い」(60.9%)が最も多く、近年の物価高や生活費の上昇などの背景も影響している可能性があると考えられるという。
次に、フリーランスに対してどのようなイメージがあるかを尋ねると、「収入が不安定」(42.5%)が最多回答に。一方で、「自由で柔軟な働き方ができる」(33.3%)というポジティブな意見が次いで多いことから、同社によると「フリーランスは収入の不安定さを乗り越えられる人にとっては大きな魅力がある働き方だと認識されているとわかった」としている。
今後、フリーランス・起業・副業・独立などへのキャリアを視野に入れているかを質問すると、「全く興味がない」という回答が38.8%と大多数を占めた。
一方で、「興味はあるが、まだ不安が大きい」(15.4%)や「いずれ挑戦したいと考えているが、まだ具体的ではない」(13.3%)、「具体的に準備を進めようと思っている」(7.5%)といった、潜在的・顕在的に"興味がある"層が一定数存在していることも判明。
フリーランス新法を知っているかを聞いたところ、「名前も内容も知らない」という回答が62.9%と大多数を占めており、フリーランス新法の存在そのものが、社会全体に十分に浸透していないということが明らかになった。
フリーランス新法を知った上で、フリーランスのイメージはどのように変わったかを聞いたところ、全体の約4割がポジティブな影響を受けたことがわかった。
一方で、「特にイメージは変わらない」(46.7%)という回答が約半数を占めており、フリーランス新法が与えた影響が限定的であることを示した。