ボルシアMGに所属する福田師王が、14日に行われたブンデスリーガ第17節ヴォルフスブルク戦で、待望のトップチーム初ゴールを挙げた。
前節終了時点で7勝3分6敗の成績で勝ち点「24」を積み上げているボルシアMGは、勝ち点で並ぶヴォルフスブルクの本拠地に乗り込んだ。ボルシアMG所属の板倉滉は先発に名を連ね、福田はベンチから出番を待つ。
そんな試合は序盤の3分、ヴォルフスブルクがPKで先手を取る。ボルシアMGとしては1点ビハインドで後半へ折り返すと、60分にはヨーナス・ヴィンドとのパス交換からヨアキム・メーレに中央を破られ、追加点を献上。ボルシアMGは2点を追いかけるなか、70分には2枚の交代カードを切り、福田がピッチへ送り出された。
だが、終盤に入るとヴォルフスブルクの攻撃が勢いを増し、75分にはマクシミリアン・アルノルトに決定的な3点目を奪われる。84分と87分にはルーカス・ヌメチャに決められ、5点ビハインドに。だが、最後の最後で福田が意地を見せた。
89分、ピッチ中央付近でGKモリッツ・ニコラスからのパスを引き出した福田は、ダイレクトで叩くと、ここから一気に背後のスペースを狙って走り出す。アラサン・プレアからのリターンパスを受けると、落ち着いてGKとの1対1を制した。
福田にとっては、これが嬉しいブンデスリーガにおける初ゴールとなった。神村学園高校卒業後の2023年冬にドイツへ渡ると、U-19チームでのデビュー戦でいきなり8ゴールをマークするなど活躍し、昨年1月には主戦場としていたセカンドチームからトップチームへ昇格。以降はセカンドチームとトップチームを行き来する日々が続いている。今季はセカンドチームで10試合出場4ゴールを記録しており、トップチームでも前節バイエルン戦で初出場。2試合連続の途中出場となった今節、チームは大敗を喫したが、最後の最後に個人として記念すべきゴールを叩き込んだ。
試合はこのままタイムアップを迎え、ボルシアMGは1-5で大敗。板倉はフル出場を果たした。
次節は18日に行われ、ボルシアMGはレヴァークーゼンと、ヴォルフスブルクはバイエルンと、それぞれ敵地で対戦する。
【スコア】
ヴォルフスブルク 5-1 ボルシアMG
【得点者】
1-0 3分 ヨーナス・ヴィンド(PK/ヴォルフスブルク)
2-0 60分 ヨアキム・メーレ(ヴォルフスブルク)
3-0 75分 マクシミリアン・アルノルト(ヴォルフスブルク)
4-0 84分 ルーカス・ヌメチャ(ヴォルフスブルク)
5-0 87分 ルーカス・ヌメチャ(ヴォルフスブルク)
5-1 89分 福田師王(ボルシアMG)