リーグ・アン第16節が4日に行われ、サンテティエンヌとスタッド・ランスが対戦した。
ここまで15試合を消化したリーグ戦で5勝5分5敗を記録し、勝ち点「20」の暫定10位につけているスタッド・ランス。開幕直後こそ好調なスタートを切った同クラブだったが、リーグ・アンの直近8試合では1勝しか挙げられておらず、4戦未勝利のなかで新年初戦を迎えた。対するは、公式戦4連敗中の暫定16位サンテティエンヌ。スタッド・ランスに所属する伊東純也と中村敬斗は揃って先発出場を飾った。
試合は15分に“日本人コンビ”が決定機を作り出す。中盤でスタッド・ランスがボールを奪い、左サイドで待つセルヒオ・アキエメにパスがわたる。内側のスペースにポジションを取った中村へ繋がると、体を捻りながら左足でクロスを供給。大外に流れたボールを伊東がダイレクトで折り返し、マーシャル・ムネツィが頭で合わせる。しかし、フリーで放ったヘディングは枠を外れてしまった。
以降はサンテティエンヌが多くのチャンスを生み出し、31分にはルイス・ムートンのシュートがポストに直撃する。それでも劣勢のなかで均衡を破ったのは中村だった。42分に右サイドで伊東がボールを持つと、浮き球のスルーパスにオーレリオ・ブタが抜け出す。同サイドから送ったクロスはゴール前で相手選手の足に当たり、ファーでフリーとなった中村へと流れる。トラップから左足で決め切り先制点をマーク。リーグ戦5試合ぶりとなる今季7点目を挙げた。
一方のサンテティエンヌは、後半立ち上がりの50分にハーフライン付近でミカエル・ナードがボールを奪取。味方とのワンツーで左サイドを駆け上がり、最後はオーガスティーン・ボアキエが押し込んで同点弾を決める。さらに7分後、今度はロングカウンターからルーカス・スタッシンが右サイドを突破。グラウンダーのクロスを受けたボアキエがマーカーのタイミングを外しながらシュートを放ち、ホームチームが逆転に成功した。
80分にはサンテティエンヌが追加点を奪い、そのまま試合は3-1で終了。中村は82分までプレー、伊東はフル出場を果たしたものの、新体制初陣となったサンテティエンヌに白星を献上した。次節、サンテティエンヌは12日にアウェイでパリ・サンジェルマン(PSG)と対戦。スタッド・ランスは11日にホームでニースと対戦する。
【スコア】
サンテティエンヌ 3-1 スタッド・ランス
【得点者】
0-1 42分 中村敬斗(スタッド・ランス)
1-1 50分 オーガスティーン・ボアキエ(サンテティエンヌ)
2-1 57分 オーガスティーン・ボアキエ(サンテティエンヌ)
3-1 80分 ルーカス・スタッシン(サンテティエンヌ)