現代バラエティで活躍する芸能人が過去のクイズ番組にタイムリープし、当時の問題に挑戦する日本テレビのバラエティ特番『クイズタイムリープ』。8月に関東ローカルで放送された第1弾がギャラクシー賞の月間賞を受賞するなど高い評価を受け、第2弾が全国ネットできょう29日(22:00~)に放送される。
今回は『マジカル頭脳パワー!!』『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』『アメリカ横断ウルトラクイズ』『高校生クイズ』という名番組が登場するが、第1弾に続き参戦するのは、劇団ひとり。収録を終えての感想や、前回放送後の業界での反響、そしてこのシステムから感じるテレビの可能性など、話を聞いた――。
家族団らんのテレビ視聴を思い出す
――第2弾ということですが、収録を終えられての感想はいかがですか?
前回よりもパワーアップしているのは間違いないですね。実は、前回はそこまでフリーに掛け合いできるところがなかったんですよ。今回は自由に名MCたちとやり取りできて面白かったです。
それと、この番組はスタジオで収録してから合成とかいろいろ編集をするんですけど、加工してない今でも十分面白かったから、加工したらよっぽど良くなるんだろうなと思います。
――『マジカル頭脳パワー!!』や『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』などは、当時はよくご覧になっていましたか?
めちゃくちゃ見てましたね。中高生ぐらいだったから、ドンピシャだと思います。改めてあの当時のクイズって面白いなあと思いました。「今やっても面白いね」って言ってるのがおじさんだけなのか、若者もそうなのか、すごく確かめたいです。
ここ最近、知識系のクイズ番組が多い中で、明日から何の知識としても使えない、ただみんなでワイワイ遊ぶためだけのクイズをやってすごく面白かったから、こういうのをお茶の間の一つのテレビで家族が見て盛り上がってた時代っていうのが、うらやましいなと思いました。懐古主義って言われちゃうとあれだけど、いい時代だったなと思うんですよね。
――今のご自身のご家庭でも、家族団らんでテレビを見るという機会はないですか。
ないですね。リビングで各々が別々の番組を見てるような感じですから。スマホとテレビとタブレットでみんな別々の画面を見てるような感じです。
――この番組では当時のクイズに仲間たちが挑戦する姿を、現代パートのスタジオでみんなで見るじゃないですか。それはまさに昔、家族でにぎやかに見ていた感覚と近いですか?
たしかにそうかもしれないですね。
『ひょうきん族』のたけしと共演も…膨らむ夢
――前回の第1弾放送後の評判はいかがでしたか?
すごく良かったです。それを肌で感じたのは、いろんな局の現場に行ったときに、プロデューサーとかディレクターが気になってすごい聞いてくるんですよ。「あれどうやってやったんですか?」とか「現場ではどうやって撮ってたんですか?」とか「すごい出来が良かったですね」という反応がすごく多かったです。
だから、「これができるんだったら、あの番組であんなことやりたいな」と触発されるでしょうね。自分が子どもの頃に見てたあの番組、僕なんかだと『(オレたち)ひょうきん族』の中に入れるのかなとか思ったりしますもん。
――コントでたけしさんと掛け合ったり。
そうそうそう。あとは『あぶない刑事』の中に入れるのかなとかね。だから、一つの番組の中でこういうことができるようになったんだなあって感じです。こういうシステムって、20年ぐらい前にカップヌードルのCMでやって、すごい話題になったんですよね。
――ありましたね。永瀬正敏さんがベルリン壁崩壊とか、歴史的瞬間の現場に立ち会うシリーズ。
あれも「どうやってやってんだ!?」って話題になりましたよね。それが、CMより全然尺が長い一つの番組の中でできるようになったんだと思うとすごく感慨深いし、当然あの当時よりも高いクオリティでできてますからね。