JR東日本は、2025年3月15日に実施するダイヤ改正で、特急「あずさ」「かいじ」の一部列車(下り)を現行の新宿駅始発から東京駅始発とし、利便性向上を図ると発表した。ダイヤ改正後、新宿駅を16時30分以降に発車する下り「あずさ」「かいじ」はすべて東京駅始発になるという。

  • 中央本線の特急「あずさ」「かいじ」などに使用されるE353系

中央本線を走る特急「あずさ」「かいじ」の多くが新宿駅発着だが、現在は新宿駅へ8~11時台に到着する上り全列車を東京行に統一したほか、下りも15時台以降の一部列車を東京駅始発で運転している。2025年3月のダイヤ改正で、新たに新宿駅始発の下り5本を東京駅始発とする。

対象となる列車は、新宿駅18時0分発の「あずさ45号」(松本行)、新宿駅18時30分発の「かいじ47号」(竜王行)、新宿駅19時0分発の「あずさ49号」(松本行)、新宿駅20時0分発の「あずさ53号」(松本行)、新宿駅21時0分発の「あずさ55号」(松本行)。これら5本を東京駅始発として運転区間を延長することにより、夕夜間の下り「あずさ」「かいじ」はすべて東京駅始発に統一され、16~19時台の毎時15・45分、20~22時台の毎時45分に中央本線の特急列車が東京駅を発車するようになる。

  • 夕夜間の下り5本が新たに東京駅始発となる

なお、新たに東京駅始発となる列車のうち、下り「あずさ45号」は編成両数を現行の9両編成から12両編成に増やす。その他、下り「あずさ21号」(新宿駅12時0分発)、上り「あずさ12・42号」(松本駅8時10分発・15時10分発)もダイヤ改正に合わせ、現行の9両編成から12両編成に増やすことで、より多くの席を用意するとしている。