今季6ゴール目を決めた中村敬斗 [写真]=Getty Images

 リーグ・アン第11節が10日に行われ、ル・アーヴルとスタッド・ランスが対戦した。

 伊東純也と中村敬斗が所属するスタッド・ランスは、ここまで10試合を消化し勝ち点「14」の暫定9位に位置。両翼を形成する2人の日本代表戦士は、右の伊藤が2ゴール3アシスト、左の中村が5ゴール1アシストと互いに好調を維持している。しかし、チームは前節トゥールーズに完封負けを喫して3連敗。リーグ戦4試合ぶりの白星を掴み、良い形でインターナショナルマッチウィークを迎えたいところだ。伊東と中村は敵地での一戦に揃って先発出場している。

 序盤は拮抗した展開が続き、両チームが相手ゴールに迫るシーンを作る。スタッド・ランスは7分にサイド攻撃からチャンスを作ると、直後には伊東のCKのこぼれ球を拾ったアウレリオ・ブタがボックス手前中央からミドルシュートを放ったが、相手GKの好セーブに阻まれた。15分には後方からのロングフィードに反応した中村が左からカットインしてシュートを放つと、GKが弾いたこぼれ球をウマル・ディアキテが押し込み先制に成功した。

 21分には中村が起点となって敵陣内へ攻め込むと、右サイドからの短いクロスに伊藤がヘディングで合わせる。これはDFにブロックされるも、こぼれ球を拾ったセルヒオ・アキエメの低いクロスに中村がダイレクトボレーで合わせてネットを揺らした。中村にとっては今シーズン6ゴール目となっている。39分にはディアキテがドリブルでボックス手前まで持ち込むと、こぼれ球を拾った中村が右足で冷静に流し込んだが、オフサイドで追加点とはならなかった。

 やや押し気味に試合を進めながら、2点ビハインドで前半を終えたル・アーヴルは後半立ち上がりも敵陣内での時間を増やす。51分には左サイドからのFKで際どい場面を作ったが、GKイェヴァン・ディウフの鋭い反応もあり、シュートは打たせない。すると57分、中盤の混戦からル・アーヴル最終ラインの背後にボールがこぼれ、ディアキテがフィニッシュに持ち込む。GKが弾いたこぼれ球を伊東が押し込み、スタッド・ランスがリードを3点に広げた。

 その後はスタッド・ランスが優位に試合を進め、伊東と中村も何度か際どいシーンを演出する。両チームともにネットを揺らすことができないまま、試合は0-3で終了。スタッド・ランスは今シーズン初のクリーンシート(無失点試合)を達成し、4試合ぶりの白星を飾った。次節、ル・アーヴルは24日にアウェイでナントと、スタッド・ランスは23日にホームでリヨンと対戦する。

【スコア】
ル・アーヴル 0-3 スタッド・ランス

【得点者】
0-1 15分 ウマル・ディアキテ(スタッド・ランス)
0-2 21分 中村敬斗(スタッド・ランス)
0-3 57分 伊東純也(スタッド・ランス)