26年ぶりに日本シリーズを制し、MVPに選ばれたDeNAの桑原  (C)Kyodo News

 9日に放送された『ショウアップナイタースペシャル ラジオペナントレース』に現役時代DeNAでプレーした荒波翔氏が出演し、26年ぶりに日本一に輝いたDeNAのキーマンについて挙げた。

 荒波氏が1人目に挙げたのが日本シリーズMVPとなった桑原将志。DeNAはソフトバンクとの日本シリーズ、本拠地・横浜スタジアムで行われた第1戦、第2戦は敗れたが、敵地・みずほPayPayドームに舞台が映った3戦目の初回、先頭の桑原が二塁打を放ち出塁した。

 荒波氏は「ホームゲームで2連敗してしまったところで、嫌な流れがあったと思うんですけど、そこでチームでミーティングをしたりとか、桑原選手が代表してみんなに喝を入れて挑んだ3戦目。先頭で二塁打で出たというところが、チームにとってはいけるぞという感じの言葉、プレーでも見せたなというところがあった。全て流れを持ってきた打席だったのかなと思いますね。最初なので打つ、打たないは難しいんですけど、そこで打つことができるとチームに勢いをつけられる。1番の楽しみというか、1番打者の強みとして挙げさせてもらいました」と、桑原の初回の第1打席の安打をきっかけに先制すると、1-1の5回に桑原のソロ、筒香嘉智の犠飛で2点を奪い勝ち越すと、4-1で勝利しシリーズ初勝利。

 キーマン2人目は3戦目に先発した東克樹。初回に失点したが、2回以降は走者を出しながらスコアボードに0を並べ、ソフトバンク打線を7回1失点にまとめた。荒波氏は「シーズン中から変わりないと言いますか、安定感のあるピッチングをしてくれたと思っています。本当に負けたら王手されてしまう3戦目なので、なんとか流れを止めたいところで万全ではないと思うのですが、投げて結果を出せたのが本当にエースというところだなと思いました」と振り返った。

 そして、荒波氏が3人目に挙げたのがCSMVPにも輝いた捕手の戸柱恭孝。荒波氏は「CS、日本シリーズも含めて、ベテランとしてチームを引っ張ってくれた。山本選手が出られないところで、救ってくれた。CS以降は全部引っ張ってくれたところで、戸柱選手も出られないシーズンだった。夏場でも早出したり、やることをしっかりやって、集中力、やることを整理できているのはベテランというか、チームにとって大きかった。このシリーズの中でのキーマンだったと思います」と話していた。

(ニッポン放送ショウアップナイター)