プレミアリーグ第10節が3日に行われ、マンチェスター・ユナイテッドとチェルシーが対戦した。
リーグ戦で14位に低迷しているマンチェスター・ユナイテッドは、前節終了後にエリック・テン・ハフ監督の解任を発表。すでにルベン・アモリム新監督の就任が決定したが、代表ウィーク明けまではルート・ファン・ニステルローイ暫定監督が指揮を執ることとなる。ミッドウィークに行われたカラバオカップではレスターを5-2で撃破。今節は暫定体制での連勝を目指し、本拠地『オールド・トラッフォード』にチェルシーを迎える。
そのチェルシーは今夏に就任したエンツォ・マレスカ監督のもとでここまでのリーグ戦5勝2分2敗という成績を残している。しかし、いわゆるビッグ6との対戦では、マンチェスター・シティとリヴァプール相手にいずれも敗北。次節に控えるアーセナルとのビッグロンドン・ダービーに向けて弾みをつけるためにも、アウェイゲームといえど白星を掴みたいところだ。
序盤はマンチェスター・ユナイテッドがボール保持率で上回るも、ゴール前に多く迫るシーンを作ったのはチェルシー。14分には最終ラインからボールを繋いで敵陣内へ侵入し右CKを獲得。コール・パーマーのキックにノニ・マドゥエケが頭で合わせたが、惜しくも右ポストに阻まれる。一方のマンチェスター・ユナイテッドは23分、ショートカウンターからチャンスを作り、アレハンドロ・ガルナチョがフィニッシュに持ち込んだが、得点とはならなかった。
次第にチェルシーがボールを握る時間を増やしていき、マンチェスター・ユナイテッドがカウンターからチャンスをうかがう展開となる。チェルシーはトップ下のパーマーや両翼のマドゥエケとペドロ・ネトが再三ゴールに迫るも、最終局面を崩し切れない時間が続く。一方のマンチェスター・ユナイテッドは45+2分、ブルーノ・フェルナンデスがボックス内右へ対角線のクロスを供給し、マーカス・ラッシュフォードがダイレクトで合わせたが、シュートは惜しくもクロスバーを叩いた。
迎えた後半の立ち上がりもチェルシーはやや押し気味に試合を進める。55分には敵陣中央でボールを収めたパーマーが左に広げ、ペドロ・ネトがスピードに乗ったドリブルから左足を振ったが、シュートは枠の右へ外れた。一方のマンチェスター・ユナイテッドは68分、カゼミーロの対角線のロングフィードを受けたラスムス・ホイルンドがボックス内でGKロベルト・サンチェスに倒されPKを獲得。これをB・フェルナンデスが決めて先制に成功した。
チェルシーもすぐさま反撃。失点からわずか4分後、CKのこぼれ球を拾ったモイセス・カイセドがボックス手前からダイレクトボレーを放つ。低い弾道のシュートがゴール左隅に突き刺さり、試合を振り出しに戻した。追い付かれたマンチェスター・ユナイテッドはフレッシュな選手を次々と投入。89分、クロスのこぼれ球をヴィクトル・リンデロフが頭で繋ぎ、ボールはボックス内左のガルナチョへ。右足のハーフボレーでゴールを狙ったが、枠を捉えることはできなかった。
試合はこのまま1-1で終了し、名門同士による一戦はドロー決着となった。次節は10日に行われ、マンチェスター・ユナイテッドはレスターと、チェルシーはアーセナルといずれもホームで対戦する。
【スコア】
マンチェスター・ユナイテッド 1-1 チェルシー
【得点者】
1-0 70分 ブルーノ・フェルナンデス(PK/マンチェスター・ユナイテッド)
1-1 74分 モイセス・カイセド(チェルシー)
【スタメン】
マンチェスター・ユナイテッド(4-2-3-1)
GK:オナナ
DF:マズラウィ、デ・リフト、L・マルティネス、ダロト
MF:ウガルテ(84分 リンデロフ)、カゼミーロ、ラッシュフォード(73分 ディアロ)、B・フェルナンデス、ガルナチョ
FW:ホイルンド(84分 ザークツィー)
チェルシー(4-2-3-1)
GK:サンチェス
DF:R・ジェームズ、フォファナ、コルウィル、ギュスト(HT ククレジャ)
MF:カイセド、ラヴィア(70分 E・フェルナンデス)、マドゥエケ(70分 ムドリク)、パーマー、ネト
FW:ジャクソン