秋は紅葉の美しい季節。休日に紅葉を見に行く計画を立てている方も多いでしょう。本記事では、関東の穴場紅葉スポットおすすめ14選を紹介します。公園や渓谷はもちろん、ドライブで楽しめる紅葉スポットも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

関東の穴場紅葉スポット【公園・庭園】

まずは、公園・庭園の穴場紅葉スポットを紹介します。

大田黒公園(東京都・杉並区)

  • 大田黒公園

荻窪駅からほど近い大田黒公園は、日本の音楽評論家の草分け的存在である大田黒元雄の屋敷跡を整備してできた回遊式の日本庭園。樹齢100年を超すものを含め、27本もの大イチョウからなる並木道は圧巻で、紅葉シーズンにはケヤキ、モミジなどとともにライトアップも実施されます。アクセス良好な憩いの空間で、ここが東京であることを忘れさせてくれるかのような体験をしてみるのはいかがでしょうか。

【大田黒公園】
東京都杉並区荻窪3-33-12

三溪園(神奈川県・横浜市)

  • 三溪園

生糸の貿易業で成功した原三溪の手により、明治末期に造られた国指定の名勝・三溪園。18万平方メートルもの広大な敷地には、京都や鎌倉から移された古建築も配され、自然美と人工美が見事な調和をなしています。モミジやイチョウに彩られる園内でも象徴的なのが、京都・二条城から移築された聴秋閣周辺。木々の向こうに15世紀築の旧燈明寺三重塔を望みつつ、計算し尽くされた景観美をじっくり味わえます。

【三溪園】
神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1

成田山公園(千葉県・成田市)

  • 成田山公園

初詣でおなじみの成田山新勝寺の大本堂からさらに奥に進んだところに位置する、成田山公園。東京ドーム約3.5個分という広い園内が、モミジ、イチョウ、ナラ、クヌギをはじめとした250本もの木々で美しく彩られます。なかでもおすすめなのが、水鏡に紅葉が反映する3つの池周辺。例年開かれる紅葉まつりの会期中には、浮御堂での箏や二胡の演奏会、赤松庵でのお茶会も開かれ、園内はより雅やかな風情をまといます。

【成田山公園】
千葉県成田市成田1

月の石もみじ公園(埼玉県・秩父郡)

  • 月の石もみじ公園

関東の奥座敷、長瀞は荒川に沿って位置する日本紅葉の名所100選にも選ばれたビュースポット。公園の名は「ここに我句を留むべき月の石」という高浜虚子の句碑に由来します。東京都心からの日帰りアクセスも可能ですが、ここの魅力はなんといってもライトアップ。約50本のオオモミジ、クヌギなどが鮮烈に染め上げられます。秩父旅行も兼ねてゆっくり満喫するのもおすすめです。

【月の石もみじ公園】
埼玉県秩父郡長瀞町長瀞947

関東の穴場紅葉スポット【神社仏閣】

次は、神社仏閣の穴場紅葉スポットを紹介します。

深大寺(東京都・調布市)

  • 深大寺

厄除けや縁結びで知られる深大寺は、733年開基と伝わる武蔵野の古刹。三鷹駅や吉祥寺駅からバスも出ており、気軽に訪れることができる紅葉スポットです。境内には随所に枝ぶりも豊かな紅葉があり、趣深い堂宇とのコントラストもまた見どころ。隣接する神代植物公園とともに、あるいは参道に賑わいを添えるそば処や茶店とともに楽しめるのもポイントです。湧水に恵まれた地に抱かれる1日を過ごせることでしょう。

【深大寺】
東京都調布市深大寺元町5-15-1

平林寺(埼玉県・新座市)

  • 平林寺

平林寺はいまからおよそ650年前、南北朝時代に開かれた臨済宗妙心寺派の寺院です。本堂に至るまで総門、山門、仏殿、中門が直線上に配置され、それら県の有形文化財だけでも見応えがありますが、43万平方メートルもの敷地には国の天然記念物にも指定された落葉広葉樹林が分布。コナラ、クヌギ、イヌシデなどを主体とした紅葉が華やぎを添える境内は、見る人にいにしえの武蔵野の風景をしのばせてくれます。

【平林寺】
埼玉県新座市野火止3-1-1

大山阿夫利神社下社(神奈川県・伊勢原市)

  •  大山阿夫利神社下社

標高700メートルに位置する大山阿夫利神社下社は、相模湾、房総半島、さらには伊豆諸島までを見下ろせる関東でも屈指のパノラマスポットで、創建は紀元前と伝わる関東総鎮護。11月半ばともなれば境内は赤や黄色の紅葉に彩られ、いっそう荘厳な雰囲気を見せてくれます。同時期に行われる大山全体のライトアップに合わせて、ケーブルカーも延長運行を実施。車窓から眺める幻想的な紅葉もおすすめです。

【大山阿夫利神社下社】
神奈川県伊勢原市大山12

宝徳寺(群馬県・桐生市)

  • 宝徳寺

春の床もみじ特別公開、夏の風鈴まつりと、四季を通じて参拝者を楽しませてくれる禅寺・宝徳寺。100本以上を数えるモミジが色づく時期には、秋の床もみじ特別公開が催され、磨き上げられた本堂の床に映し出されたモミジを心ゆくまで味わえます。見頃にはライトアップも実施され、より幽玄な光景が目の前に。また、境内から北東方面には鳴神山の紅葉も併せて望むことができます。

【宝徳寺】
群馬県桐生市川内町5-1608

関東の穴場紅葉スポット【ドライブ・ハイキングコース】

次は、ドライブ・ハイキングで楽しめる穴場紅葉スポットを紹介します。

中禅寺湖スカイライン(栃木県・日光市)

  • 中禅寺湖スカイライン

中禅寺湖と半月山との間を結ぶ中禅寺湖スカイラインは、日本の名道50選にも選ばれた天空のドライブルートで、紅葉は10月中旬から下旬にかけて見頃を迎えます。車窓いっぱいに広がる秋の情景を噛み締めるのはもちろんのこと、中禅寺湖遊覧船の紅葉観賞クルーズもおすすめ。カエデやナナカマドが競い合うように映える様子を澄んだ湖面から眺める体験は、またとない秋の思い出として記憶に刻まれるでしょう。

【中禅寺湖スカイライン】
栃木県日光市宮祠

池峯 もみじの郷(神奈川県・足柄下郡)

  • 池峯 もみじの郷

湯河原をさらに奥へと分け入った池峯 もみじの郷。周辺では天照山ハイキングコースや池峯ハイキングコースが知られており、四季折々にハイカーを集めていますが、やはりハイライトを迎えるのは11月中旬からの紅葉シーズンです。約540本ものモミジのトンネルは圧巻のひと言。箱根方面へのドライブも兼ねて訪れてみるのもおすすめです。

【池峯 もみじの郷】
神奈川県足柄下郡湯河原町宮上地内

奥四万湖(群馬県・吾妻郡)

  • 奥四万湖

その名にたがわず、四万温泉のもっとも奥に位置する奥四万湖は「四万ブルー」とも称される独特の青い水面を持つダム湖です。湖を取り囲むように広葉樹林の山々が広がり、天候や時間によって表情を変える湖面とのコラボレーションはやはり見どころ。1周しても約4キロなので、手軽なハイキングにはうってつけです。もちろん、温泉で疲れを癒すこともお忘れなく。

【奥四万湖】
群馬県吾妻郡中之条町大字四万

関東の穴場紅葉スポット【渓谷・湖・滝】

次は、渓谷・湖・滝の穴場紅葉スポットを紹介します。

秋川渓谷(東京都・あきる野市)

  •  秋川渓谷

あきる野市から檜原村に延びる秋川渓谷は、都心から車で60分ほどでアクセスできる全長20キロの渓谷です。穏やかな流れから急流まで、さまざまに表情を変える秋川と紅葉の取り合わせは多摩の山里情緒そのもの。ハイキング、キャンプ、川釣りと多様なアクティビティが楽しめるのも人気の理由でしょう。一帯でも緩やかな弧を描く石舟橋は押さえておきたいポイント。渓谷の美観と紅葉を手に取るように感じられます。

【秋川渓谷】
東京都あきる野市戸倉1420

亀山湖(千葉県・君津市)

  • 亀山湖

房総半島の内陸部に位置する亀山湖は、面積にして139万平方メートルにもおよぶ巨大なダム湖。湖には25もの橋が渡され、君津市の次世代に伝えたい20世紀遺産にも指定されています。紅葉の見頃は12月上旬までと比較的遅め。色とりどりに染まる紅葉を橋の上から、船上からとさまざまな角度から味わえます。バーベキューやキャンプも可能とあり、海だけではない房総の魅力を堪能するにはぴったりのスポットです。

【亀山湖】
千葉県君津市川俣旧川俣8

四方木不動滝(千葉県・鴨川市)

  • 四方木不動滝

滝壺の底が見通せるほど透き通った水で知られる四方木不動滝。山道の奥に現れる瀑布は落差10メートル、幅8メートルにもおよび、水量の多いときには流れが2つに分かれ、右が雄滝、左が雌滝と称されます。例年11月半ばからモミジやイチョウが紅葉し始め、12月に入ると見頃に。すぐ近くには滝見台や自然観察園、遊歩道が整備されているので、思い思いの楽しみ方ができるのもうれしいところです。

【四方木不動滝】
千葉県鴨川市四方木

関東の穴場紅葉スポットで美しい景色を楽しもう!

関東のおすすめ穴場紅葉スポットを紹介してきました。紅葉の楽しみ方は人それぞれ。ぜひ、自分に合ったスポットに出かけてみてください。