10月も半ばなのにまだ暑いですね。

とはいえ、朝晩になると急に空気がヒンヤリして寒暖差が大きい時期です。咳が出やすい方もいるのではないでしょうか?

秋花粉も飛んでいるので、体調管理に気をつけましょう。

日が沈むのが早くなり、大阪も午後6時頃にはすっかり夜です。帰宅時には、金木犀の香りがして、遠くの方からは秋祭りのお囃子の練習している声が聞こえてきます。昼間の暑さに惑わされているうちに、もうそんな時期かぁーと気付かされます。

香りや音というのは、天気によって、より遠くのものを感じることができます。

さて、つぎのうちどっちが遠くまで伝わりやすいと思いますか?

乾いている時?湿っている時?

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香りは空気中に水蒸気があると、臭いのもととなる分子がくっついて、人の鼻の粘膜にもくっつきやすく感じやすくなるので、湿っている時はより香りが遠くまで強く感じられます。

これはイメージしやすいのではないでしょうか。

では、音はどうでしょう?

例えば、晴れた秋晴れの時。

遠くの音は、四方八方に広がりますが、晴れていると空の上へと抜けていきます。

曇っていると、音は雲に跳ね返って遠くまで届くようになります。

また、空気中に水蒸気が多い湿った状態にある時は、より遠くまで聞こえます。音は、空気の振動なので、空気中に振動する水蒸気があるほど、より遠くまで届きやすくなるからです。

ただし、音の周波は一律に遠くまで届きやすくなるかというと、そうではなく、湿っている時、低い音は響きやすく、高い音は逆に響きにくくなります。

祭りの太鼓の音のように低い音は、曇りで空気が湿っている時の方がより遠くに聞こえやすいんです。

ただ、雨が降ると、雨音や水滴で音はかき消されてしまうので、この話は天気が下り坂の時や雨上がりの夜の時です。

秋の夜長、耳をすましてみてください。

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