石田健「『“政治や社会”の話は高齢の方が話すもの』をひっくり返したくて…」コメンテーターとしてメディア出演を続ける理由を語る
山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」(毎週月曜~木曜13:00~14:55)。10月9日(水)の放送では、ニュース解説メディア「The HEADLINE」編集長の石田健(いしだ・けん)さんがゲストに登場。「The HEADLINE」をスタートした経緯や数多くのメディアに出演する理由などを伺いました。

(左から)石田健さん、パーソナリティの山崎怜奈

◆今や“自動記事化”の時代!?

ニュース解説メディア「The HEADLINE」を2020年にスタートさせた石田さん。まずは立ち上げた経緯を聞いてみると、「今はたくさんのニュースがあって、すぐにどんどん流れていってしまう。なので、それを“ゆっくり一歩深く理解しよう”というのがコンセプトで、僕は大学院で政治哲学を学んでいたんですけど、みんなが大学の研究者の話に興味を持つタイミングって、ニュースが盛り上がったときなんですよ。例えば、普段は誰もウクライナの研究者に注目していないけど、戦争が始まった瞬間、その研究者の話を聞きたくなる。良し悪しはあれど、そういった専門知識が社会と接続する瞬間に役立つことを届けたい、と思ってスタートしました」と説明します。

続けて、現在の「The HEADLINE」には有料記事と無料記事がありますが、なぜ分けているのかを伺うと、「多くのメディアは、長らく広告ビジネスでやっているので、記事をたくさん見てもらうために過激化していく。これが今のメディアの問題の1つだと思っていますし、今はいろんなSNSがあるので、広告費用が分散しちゃっていて、どのメディアも大変なんです。そこで僕らは、有料の記事を作ったり、BtoBで商売するなど、いろいろなビジネスの経路を作ることで、コンテンツの品質とビジネスを両立させるためにやっています」と語ります。

ちなみに、取り上げるニュースの基準は大きく2つあると言い、「“時事性、話題になっているもの”と“話題になりづらくても重要なこと”。その辺りのバランスを考えてやっています」と石田さん。また、スタッフの半数は編集や営業、もう半数はエンジニアだそうで、その技術を活かし、「例えば、地震や火事が起こったときに、記者じゃなくコンピュータ“何時何分にどこで地震があったのか”を検知して自動で記事にしたり、警察からデータをいただいて“〇〇で事件がありました”というのを自動で記事化していて、そういうコンテンツがすごくたくさんあります」と明かします。

◆コメンテーターとして出続ける理由

今年で35歳ながら、コメンテーターとして数多くのメディアに出演されている石田さん。これにはある狙いがあると言い、「これまで“政治や社会の話は高齢の方が話すもの”というイメージがあって、そこをひっくり返したかったんです。そして、そのイメージを覆すには自分が出ていったほうが早いと思って。それで、皆さんに覚えてもらえるように髪色も明るくしています(笑)」と明かします

ただ、朝の時間帯の番組に出演することが多いにも関わらず、朝はめっぽう弱いそうで、「だいぶ慣れてきましたけど……朝は10%ぐらいしか頭働いていないんですよね(苦笑)。だから、いま出演している番組を全部夕方ぐらいにしてもらえれば、もっとすごいことが話せます」と笑いまじりに話していました。

----------------------------------------------------

<番組概要>

番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。

放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55

パーソナリティ:山崎怜奈

番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/darehana/