一畑電車は10日、元京王電鉄5000系の5010・5110号車が引退を迎えることになり、2025年1月11~13日に引退イベントを実施すると発表した。引退に合わせ、記念乗車券も今月発売される。
5010・5110号車は、1967(昭和42)年に製造された元京王電鉄5000系を1998(平成10)年に導入。2両編成で定員220名(うち座席定員80名)、車内に転換式・回転式クロスシートを備えた車両だった。「導入以来26年間、大勢のお客様にご利用いただきましたこと、前もって感謝申し上げます」(一畑電車)とのこと。
引退イベントは3日間にわたり行われる。1月11日は「5000系4両編成全線運転」を行い、雲州平田駅から松江しんじ湖温泉駅、出雲大社前駅、電鉄出雲市駅を経て雲州平田駅に戻るルートで運転。この列車は1日フリー乗車券で乗車可能(1日フリー乗車券以外は乗車不可)となっている。1月12日は「全席指定特急」として、松江しんじ湖温泉駅から出雲大社前駅まで指定席列車(指定席券を持つ人のみ乗車可能。5人掛けロングシート・2人掛けクロスシート2,000円、その他1,000円)を運転した後、出雲大社前駅から電鉄出雲市駅まで自由席(普通運賃で乗車可能)で運転される。
ラストランとなる1月13日は、全線各駅停車の臨時列車として運転され、1日フリー乗車券で乗車可能(1日フリー乗車券以外は乗車不可)。ラストラン終了後、雲州平田駅構内撮影会(料金3,000円)が行われる。引退イベントの詳細は今後も随時、一畑電車のウェブサイトで案内するとしている。
5010号車・5110号車の引退に合わせ、「ありがとう『5010号』・『5110号』営業運転終了記念乗車券」も発売。1日フリー乗車券の硬券1枚と記念台紙のセットで、販売額は2,100円(1日フリー乗車券1,600円、台紙500円)。10月20日開催の「駅サイトまつり 2024」(グッズ販売ブース)にて50部限定で先行販売した後、10月21日から一畑電車の有人駅で全500部(出雲大社前駅・電鉄出雲市駅・雲州平田駅・松江しんじ湖温泉駅で各100部、川跡駅で50部)を販売する。