WBC2023 野球日本代表侍ジャパン 最新情報
WBSCプレミア12が、2024年11月10日から開幕する。井端弘和監督率いる野球日本代表侍ジャパンは、前回大会に続く2度目の優勝を目指す。第3回大会ではどのようなチーム形成されるのか。今大会に選出される選手28人と、スターティングメンバーを予想した。
先発・第2先発投手
今回のプレミア12の選手登録枠は28人。人数配分は投手13人、野手15人とした。
先発投手および第2先発投手は、以下のメンバーを予想した。
先発投手
右)戸郷翔征
右)髙橋宏斗
右)才木浩人
左)宮城大弥
左)武内夏暉
第2先発投手
右)伊藤大海
左)早川隆久
先発投手の中では、今季のセ・リーグ最優秀防御率に輝いた髙橋宏斗(中日)、3年連続で2桁勝利を挙げた戸郷翔征(巨人)、防御率1点台で13勝を挙げた才木浩人(阪神)らが軸となりそうだ。
また、左腕では昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にも出場した宮城大弥(オリックス)、ルーキーながら今季2桁勝利を挙げた武内夏暉(西武)を抜擢した。
第2先発では、左腕の早川隆久(楽天)、パ・リーグの投手2冠に輝いた伊藤大海(日本ハム)を予想。早川は昨年の「アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023」で代表入りし、初戦のオーストラリア戦では5回無安打無失点の快投を見せた。
伊藤は、昨年のWBCで侍ジャパン入り。決勝の米国戦ではリリーフとして登板するなど、チームの世界一に貢献した。
その他、隅田知一郎や今井達也(ともに西武)、森下暢仁(広島)、村上頌樹(阪神)、東克樹(DeNA)なども実力は十分。今春の強化試合で代表入りした金丸夢斗(関西大)、中村優斗(愛知工業大)の大学生組も候補になるだろう。
救援投手
救援投手は、以下のメンバーを選出した。
救援投手
右)大勢
右)清水達也
右)藤平尚真
右)松山晋也
左)鈴木昭汰
左)鈴木翔天
守護神には、昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも代表入りした大勢(巨人)を予想。今シーズンは防御率0.88で終えるなど、進化を続けている。
また、藤平尚真と鈴木翔天(ともに楽天)は、レギュラーシーズンで防御率1点台と抜群の安定感を誇った成長株。
さらに、今季ブレイクを果たした鈴木昭汰(ロッテ)も、見逃せない存在だ。彼らがセットアッパーとして活躍すれば、優勝を引き寄せることができるだろう。
チームでは鉄壁のリリーフ陣を形成する清水達也と松山晋也(ともに中日)も選出。両者ともにフォークが武器の投手であり、こちらもシーズン防御率1点台をマークした。
その他にも、東京五輪でクローザーを任された栗林良吏(広島)、ルーキーながらも防御率0.79をマークした古田島成龍(オリックス)、奪三振率の高い石井大智(阪神)なども有力候補か。河野竜生(日本ハム)、渡辺翔太(楽天)らも注目の存在だ。
捕手
扇の要を担う捕手は、以下の3人を選出した。
捕手
右)甲斐拓也
左)田宮裕涼
左)坂倉将吾
正捕手は、代表経験豊富な甲斐拓也(ソフトバンク)を予想。今季は盗塁阻止率.284に終わったが、課題のバッティングが向上し、得点圏打率.298と勝負強さも発揮した。
田宮裕涼(日本ハム)は、成長著しい若手捕手。今季は後半戦こそ失速したものの、108試合出場で打率.278(規定未満)、3本塁打をマーク。盗塁阻止率はリーグ2位の.367をマークするなど、攻守ともに結果を残した。
打撃に定評がある坂倉将吾(広島)も有力候補だろう。今季は前半戦こそ不振に喘いだが、夏場以降は復調。昨年の「アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023」でも侍ジャパン入りしており、今回も選出されるか注目だ。
森友哉(オリックス)は、左肩腱板損傷から復帰して以降、指名打者(DH)での出場が続いた。けがの影響を考慮すると、選出の可能性は低いか。
その他、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に選出された中村悠平(ヤクルト)や大城卓三(巨人)に加え、佐藤都志也(ロッテ)、古賀悠斗(西武)らも候補に挙がる。
内野手
激戦区の内野手は、以下のメンバーを予想した。
内野手
右)岡本和真 一塁手、三塁手
右)牧秀悟 二塁手
左)小園海斗 三塁手 遊撃手
左)源田壮亮 遊撃手
左)中野拓夢 二塁手、遊撃手
右)紅林弘太郎 遊撃手、三塁手
一塁には、主砲の役割が期待される岡本和真(巨人)、二塁に牧秀悟(DeNA)を予想。ただ、牧に関しては守備にやや不安があるため、バックアップとして二塁と遊撃を守れる中野拓夢(阪神)を選んだ。
三塁には、村上宗隆(ヤクルト)の起用が基本線だったが、レギュラーシーズン最終戦で右足親指を骨折し、出場辞退が濃厚に。昨年の「アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023」で代表入りした小園海斗(広島)を選出した。今季は全試合出場を果たし、打率.280をマーク。キャリアハイの成績を残しただけに、国際舞台での活躍も期待される。
遊撃には、源田壮亮(西武)を予想。いまや球界を代表する名手は、侍ジャパンでも守りの要として欠かせない存在だ。
また、遊撃や三塁も守れ、右の代打としても期待できる紅林弘太郎(オリックス)も選出した。
その他、球界屈指のスラッガーとして名を馳せる山川穂高(ソフトバンク)、急成長を遂げた矢野雅哉(広島)なども候補に。また、三塁には覚醒の兆しを見せている清宮幸太郎(日本ハム)、遊撃には最多安打に輝いた長岡秀樹(ヤクルト)、今秋ドラフト1位候補の宗山塁(明治大)の名前も挙げられる。
外野手
メジャー組も集う外野手は、以下のメンバーを選出した。
外野手
右)森下翔太 左翼手、右翼手
左)近本光司 中堅手
右)万波中正 右翼手
左)辰己涼介 中堅手、右翼手
左)周東右京 中堅手、左翼手、二塁手
近藤健介(ソフトバンク)の復帰の見通しが立っていないため、左翼はプロ2年目の森下翔太(阪神)を配置。シーズンでは右翼として出場しているが、昨年の「アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023」では左翼も守っているため、不安要素はそれほど高くなさそうだ。
中堅には、近本光司(阪神)を選んだ。チームでは不動の「1番・中堅」を担い、今季は3年連続での盗塁王を獲得。機動力を生む意味でも外せない存在だ。
右翼には、万波中正(日本ハム)を予想した。パンチ力のある打撃はもちろん、自慢の強肩で今季はパ・リーグ1位の11補殺を記録。攻守に渡って頼もしい存在となるだろう。
また、3年連続ゴールデン・グラブ賞を受賞しており、今季は打率.291をマークした辰己涼介(楽天)、“代走の切り札”の役割に加え、ユーティリティー性も兼ね備える周東右京(ソフトバンク)も選出した。
その他、和製大砲の細川成也(中日)、ベテランの丸佳浩(巨人)や秋山翔吾(広島)、今秋ドラフト1位候補の西川史礁(青山学院大)なども代表候補となりそうだ。
指名打者
左)佐藤輝明
指名打者(DH)には、パンチ力の光る佐藤輝明(阪神)を選出した。
本職の三塁守備には課題が残るが、打撃では新人年から4年連続で15本塁打以上をマーク。一発が期待できる打者なだけに、頼もしい存在になりそうだ。
また、村上宗隆(ヤクルト)の指名打者起用も大いに考えられたが、レギュラーシーズン最終戦で右足親指を骨折。今大会の出場は絶望的な状況となっている。
スタメン案
1番(中)近本光司(阪神)
2番(二)牧秀悟(DeNA)
3番(左)森下翔太(阪神)
4番(一)岡本和真(巨人)
5番(指)佐藤輝明(阪神)
6番(三)小園海斗(広島)
7番(右)万波中正(日本ハム)
8番(捕)甲斐拓也(ソフトバンク)
9番(遊)源田壮亮(西武)
リードオフマンには、近本光司(阪神)を起用。俊足はもちろん、セ・リーグ2位の68四球を選んでいる選球眼も魅力。打線の火付け役として期待したい。
2番から5番は、長打力の光る選手を並べた。村上宗隆(ヤクルト)が右足親指の骨折で代表辞退が濃厚のため、4番には岡本和真(巨人)を入れた。今季は30本塁打に届かなかったが、得点力UPには欠かせない存在だろう。
下位打線は、7番に万波中正(日本ハム)を置くことで、厚みをもたらすことができる。8番には勝負強い甲斐拓也(ソフトバンク)、9番には小技が効く源田壮亮(西武)を置くことで、より切れ目のない打線となるだろう。