大京および穴吹工務店は10月3日、「住まいに関する調査」の結果を発表した。調査は8月21日〜22日、1都3県に住むマンション購入意向のある20代〜60代男女1,000名(世帯年収1,200万円以上のパワーカップル500名、パワーカップル以外500名)を対象にインターネットで行われた。
調査によると、「今の人生は豊かだと思う」というパワーカップルは80.4%。そこで、人生を豊かにするために大切にしたいものを全調査対象者に聞いたところ、パワーカップルの55.2%が「家族と一緒に過ごす時間」と回答し、パワーカップル以外(44.0%)と比べて約1.3倍も高い結果に。
また、住まいの役割について聞くと、パワーカップルの最多は「安らぎやくつろぎを感じるためのもの」で64.8%。次点は「家族と一緒の時間を過ごすためのもの」(58.0%)で6割近くとなり、パワーカップル以外(49.4%)の約1.2倍に。豊かな人生を自覚し謳歌するパワーカップルだが、家族と一緒に過ごす時間を大切にし、家族と一緒の時間を過ごすことを住まいの重要な役割と認識していることがうかがえた。
次に、暮らしの中で大切にしたい言葉を教えてもらったところ、パワーカップルは「健康」(59.6%)、「安心・安全」(52.2%)、「自由」(46.6%)が上位となり、パワーカップル以外もほぼ同様の結果に。しかしながら、両者の差を比べると、パワーカップルは「品格」(パワーカップル39.4%、パワーカップル以外29.2%)、「上質」(同36.8%、27.0%)、「成長」(同36.0%、27.0%)など、クラス感のある言葉をより大切にする傾向が見受けられた。
また、理想の自己イメージについても教えてもらったところ、パワーカップルは「信頼できる、頼りがいがある」(47.4%)、「健康的、健やか」(45.2%)、「知的、賢い、優秀」(41.8%)が上位に。一方パワーカップル以外は、「優しい、思いやりがある」(45.4%)、「健康的、健やか」(44.6%)、「信頼できる、頼りがいがある」(41.8%)が上位となった。
次に、家族と一緒の時間を過ごすためのものとして住まいを重視するパワーカップルを対象に、「今の住まいで重視したもの」と「次の住まいで重視したいもの」を28項目から選んでもらったところ、今の住まいで重視したものは、「広さや間取り、部屋数」(57.2%)、「最寄り駅までの距離」(52.6%)や「最寄り駅の利便性」(50.4%)、次の住まいで重視したいのは「広さや間取り、部屋数」(57.2%)、「日当たり・向き」(52.0%)、「最寄り駅までの距離」(51.2%)がそれぞれ上位に。
一方、今の住まいと次の住まいで重視することの差分順に見ると、「省エネ設計」(今の住まい12.2%、次の住まい24.4%)、「将来的な資産価値」(同25.4%、36.4%)、「エネルギー備蓄などの防災性」(同14.6%、24.4%)、「耐震性」(同33.6%、43.0%)、「断熱性」(同22.8%、32.0%)で差が大きく、パワーカップルはこれからの住まいづくりを考えるにあたって、家の広さや間取や立地などの条件だけでなく、省エネや防災性、将来の資産価値なども重視する傾向がうかがえた。