いすみ鉄道は4日、国吉~上総中川間の苅谷踏切付近で同日8時8分頃に発生した「輸送障害事故」の概要を公表した。運輸安全委員会による事故調査が行われ、原因は「調査中」とされている。
同社の説明によれば、大原発上総中野行の普通列車が国吉駅を定刻に発車し、42km/hで走行中、中平戸踏切を過ぎたあたりで列車に異音と揺れを感じたという。2両編成の列車(いすみ350形351・352号車)を停止させ、確認したところ、「車輪8軸のうち6軸が脱線している」と判明。乗客104名、運転士1名にケガ等はなかったとのこと。
この事故により、大原~上総中野間の全線で不通に。現時点で復旧の見通しは立っておらず、バスによる代行輸送を実施している。10月5日以降の運行ダイヤは別途案内予定。運輸安全委員会による事故調査ならびに所管官庁による指導の下、「速やかに復旧改善に努めてまいります」としている。