ビジネスパーソンが“今読むべき本”を厳選し、要約してそのエッセンスを伝える「flier(フライヤー)」。最新のトレンドを学んだり、読みたい本を見つけたりするためのツールとして、累計119万人のユーザーに活用されています。

この記事では、flierを利用する意識の高いビジネスパーソンの中でも特に、20代~30代のユーザーが今、リアルに読んでいる本とその傾向を紹介します。同世代のビジネスパーソンは今、どんな本を読んでいるのでしょうか? なぜその本が選ばれたのでしょうか? 気になった本があれば、ぜひチェックしてみてくださいね!

仕事効率化の前に、まずやりたいこと

9月の1位は『要領よく成果を出す人は、「これ」しかやらない』(塚本亮、PHP研究所)でした。

毎日タスクが山積みなのに、残業するのも厳しいご時世。この仕事量をどうやってさばけばいいの? と途方に暮れているなら、ぜひ本書を手に取ってください。

アップル創業者のスティーブ・ジョブズの名言に「最も重要な決定とは、何をするかではなく、何をしないかを決めることだ」というものがありますが、それは仕事でも同じこと。降ってくる仕事をすべて引き受けるのではなく、「何をやって、何をやらないか」を決めることが、仕事を効率的に進める第一歩です。

本書では、最小限の時間と労力で成果を出す考え方やノウハウを、35項目に分けて解説します。日々やることに追われてヘトヘトになっている、マイナビ世代におすすめの一冊です。

「指示通りにできない」のは、性格のせいではない!

2位は『「指示通り」ができない人たち』(榎本博明、日本経済新聞出版)。

あなたの会社に、こんな人たちはいませんか?

指示通りに動けない、質問に対する回答が要領を得ない、自分の課題に目を向けられない、何度も同じミスを繰り返す、仕事はそつなくこなすのになかなか成長しない、すぐ感情的になる……。

どの職場にも一定数いるであろう“困った人”たち。彼らはワザと困らせているわけではなく、むしろ一生懸命やっているのに、結果的に困った状況をつくってしまいます。なぜ彼らは悪気なく、そのような行動をとってしまうのでしょうか?

本書では心理学者の著者が、“困ったさん”たちの行動・認知パターンを分析。それによると、彼らは認知能力・メタ認知能力・非認知能力のいずれかが欠けている可能性があると指摘します。「性格だから仕方ない」とは言い切れないのです。

本書では彼らへの適切な対処法も紹介しているので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

「雑談できる人」がやってる小さな習慣

3位は『うまく「雑談できる人」と「できない人」の習慣』(松橋良紀、明日香出版社 )。

突然ですが、あなたは雑談が得意ですか? おそらく「得意だ」という人より、「何を話していいかわからない」「沈黙になりそうで気まずい」と、苦手に感じている人の方が多いのではないでしょうか。

本書では「雑談できる人」と「できない人」の行動を比べながら、「うまく雑談できる人」になるポイントを教えてくれます。

たとえば、「あなたはどう?」と聞くというもの。会話中、自分の話ばかりしていませんか? 雑談上手な人は、相手の話をしっかり聞きながら「あなたはどう?」と話題を広げていきます。一方、雑談が下手な人は「そうそう! で、この間ね……」と「会話泥棒」をしがちです。これでは相手はいい気がしませんよね。

本書には、「雑談上手」になるコツがコンパクトにまとめられています。雑談に苦手意識のある方は読んでみてはいかがでしょうか。

話題の書から、ビジネスと人生のヒントを得よう

9月は、仕事と自身のパフォーマンス向上に関する本が並んだランキングでした。

本の要約サービスflierには、他にも、ビジネススキルを磨きたいときや自分とじっくり向き合いたいときに役立つ書籍が多くそろっています。9月のランキングでは、『一日の休息を最高の成果に変える睡眠戦略』(角谷リョウ、PHP研究所)、『池上彰の未来予測 After 2040』(池上彰、主婦の友社)、『努力革命』(伊藤羊一、尾原和啓、幻冬舎)、『最強の外国語習得法』(Kazu Languages、SBクリエイティブ )、『20代の仕事の教科書』(藤尾允泰(監修)、致知出版社)などがベスト10にランクインしました。

来月はどのような本が注目を集めるのか、楽しみにしていただければ幸いです。