嬬恋村観光協会とJR東日本高崎支社の横断プロジェクト「Ai プロジェクト」は、吾妻線の万座・鹿沢口駅で10月19日に「吾妻線 EXPO × つまごいきゃべつふぇすた!」を開催する。これに合わせ、イベント当日限定で185系の団体臨時列車が運行されるという。

  • 「新幹線リレー号」や特急「あかぎ」「草津」などで活躍した当時のカラーリングを施した185系C1編成。10月19日に団体臨時列車として上野駅から吾妻線へ

「吾妻線 EXPO × つまごいきゃべつふぇすた!」は、万座・鹿沢口駅で10月19日10~16時に開催。「沿線の新たな魅力の発見・発信」をテーマに、吾妻線沿線7自治体すべてのご当地キャラクターとの撮影会をはじめ、嬬恋村の特産品であるキャベツをテーマとした「嬬恋村特別コラボ弁当」の販売と観光PRを実施。ここでしか体験できない鉄道イベントとして、JR東日本の制服(駅員や車掌・運転士)を着用し、万座・鹿沢口駅でかつて使用された発車ベルを鳴らす体験なども行われる。

イベントの開催に合わせ、懐かしの185系がイベント当日限定の団体臨時列車として運行。JR東日本びゅうツーリズム&セールス「日本の旅、鉄道の旅」にて複数のツアーが設定され、申込みを受け付けている(一般販売は行わない)。185系C1編成の団体臨時列車は7時すぎに上野駅を発車し、吾妻線の終着駅である大前駅まで走行。同駅を13時40分頃に発車して折り返し、上野駅へ19時前後に帰着する行程となっている。10月1日現在、大前駅で行われる撮影会に参加できるツアーは「キャンセル待ち」だが、万座・鹿沢口駅で下車し、嬬恋村を散策するツアーは「空きあり」とのこと。

185系は国鉄時代に製造された特急形電車で、おもに東京駅発着の特急「踊り子」、上野駅発着の特急「あかぎ」などで活躍。吾妻線へ乗り入れる特急「草津」(現「草津・四万」)にも使用され、2014年3月のダイヤ改正まで上野~万座・鹿沢口間で運行された。定期運行を終えた後も、185系は臨時列車や団体臨時列車に使用されている。現存する編成のうち、C1編成は「新幹線リレー号」や特急「あかぎ」「草津」などで活躍した当時のカラーリングが施された。