エフイーエムは9月25日、「関東・関西でのコーヒーの好みの違い」に関する調査結果を発表した。調査は2024年8月26日~8月27日、関東地方に在住・関西地方に在住していて、週に1度以上コーヒー(インスタントコーヒーも含む)を飲むと回答した1,025人を対象にインターネットで行われた。

普段からコーヒーを飲む人の約6割が「インスタントコーヒー」を飲んでいる

  • コーヒーはどのようにして飲むことが多いですか? (複数回答可)

「コーヒーはどのようにして飲むことが多いですか? (複数回答可)」と質問した。関東在住者は、「インスタントコーヒー」(58.5%)、「缶コーヒー、ペットボトル、チルドパックのコーヒー」(52.6%)、「コンビニでのテイクアウト(カップを購入して飲むコンビニコーヒー)」(40.4%)、「喫茶店やカフェ等の店内」(37.6%)、「自宅で豆から挽いて」(23.8%)、「ドリップバッグのコーヒー」(28.0%)、「カフェ等でテイクアウトして」(24.6%)、「オフィスで提供されているコーヒー」(10.6%)となった。

関西在住者は、「インスタントコーヒー」(57.6%)、「缶コーヒー、ペットボトル、チルドパックのコーヒー」(46.6%)、「コンビニでのテイクアウト(カップを購入して飲むコンビニコーヒー)」(32.1%)、「喫茶店やカフェ等の店内」(29.2%)、「自宅で豆から挽いて」(25.9%)、「ドリップバッグのコーヒー」(24.8%)、「カフェ等でテイクアウトして」(16.6%)、「オフィスで提供されているコーヒー」(5.4%)という結果に。

喫茶店やカフェ等の店内利用や、カフェ等でのテイクアウト、コンビニでのテイクアウトでは関東地方と関西地方で8%前後の差があり、いずれも関東地方の方が数値として高い結果となった。また、関西地方では自宅で豆から挽くコーヒーの消費率がわずかに高く、自宅でのこだわりのあるコーヒーの楽しみ方が見受けられる。

  • コーヒーを選ぶ際に重視するポイントは何ですか? (上位3つまで選択可)

「コーヒーを選ぶ際に重視するポイントは何ですか? (上位3つまで選択可)」と質問したところ、関東地方と関西地方では、どちらも「味」と「価格」がコーヒー選びの重要な要素とされていた。関東地方では特に、「味」と「香り」に対する関心が高く、5%以上の差が見られた。

関東地方の方が苦み・酸味が強いコーヒーが人気

  • 好きなコーヒーの味わいをそれぞれ教えてください

「好きなコーヒーの味わいをそれぞれ教えてください」と質問したところ、関東地方では「苦み」「酸味」ともに、強い味わいを求めていることが明らかになった。

食の好みとの関係は? 関東と関西で違いも

「コーヒーにどのような風味を求めますか? (上位3つまで選択可)」と質問したところ、関東では「焦げたような香ばしい風味(46.7%)」、「チョコレートの風味(32.1%)」、「ナッツの風味(25.8%)」、「フルーティーな風味(24.4%)」となった。

関西地方では「焦げたような香ばしい風味(42.0%)」、「チョコレートの風味(30.6%)」、「フルーティーな風味(25.5%)」、「キャラメルのような風味(22.8%)」となり、どちらも「焦げたような香ばしい風味」や「チョコレートの風味」といった回答が多いことから、コーヒーには深みのある香ばしさや甘みが特に求められていることがうかがえる。

  • コーヒーを飲む際に一緒に楽しむことが多い食べ物は何ですか? (上位3つまで選択可)

「コーヒーを飲む際に一緒に楽しむことが多い食べ物は何ですか? (上位3つまで選択可)」と質問したところ、関東地方では「焼き菓子」をコーヒーと一緒に楽しむ人が最も多かったが、関西地方では「パン類」が最も選ばれている。さらに、関西地方では「スナック菓子」をコーヒーと合わせる人の割合が関東地方よりも高いことが明らかになった。

関西よりも関東の方が"ブラック派"が多い

  • 一番よく飲むコーヒーの飲み方を教えてください

「一番よく飲むコーヒーの飲み方を教えてください」と質問したところ、関東地方では半数以上がブラックコーヒーを好むのに対し、関西地方では4割程度にとどまり、ミルクや砂糖の追加がより多く見られた。

前問の結果でも明らかになったように、苦みや酸味の強さを重視する人が多い関東地方では強い味わいが求められている一方、関西地方ではミルクを追加している人が多いことから、優しい味わいを求めていることがうかがえる。

コーヒーを飲む際のこだわり

「コーヒーを飲む際のご自身のこだわりポイントを詳しく教えてください」と質問したところ、関東在住者からは「子供を預けた後に1人で飲む 子育てしたことある人はわかると思います」(30代/女性/関東地方)、「はじめブラックで飲んで、飽きたらミルクを入れる」(40代/女性/関東地方)、「豆から挽く場合はブラックでコーヒーそのものを味わう。インスタントを飲む場合は、かなり濃い目に作って、ミルクを多めに入れると、インスタントの割に本格的に感じる」(50代/男性/関東地方)とのコメントが。

関西在住者からは、「なるべく香りが立つように、お湯の注ぎ方を少し工夫している」(50代/男性/関西地方)、「以前に比べて飲む頻度が減ってしまいましたが、だからこそ美味しいコーヒーを飲みたいと思っています。砂糖は入れずミルクやブラックを少量の焼き菓子と共に飲む事が多いです」(50代/女性/関西地方)、「牛乳をあたためてから」(30代/女性/関西地方)といったコメントが寄せられた。関東地方、関西地方ともにそれぞれこだわりを持ってコーヒーを楽しんでいることが明らかになった。