◆ドリカムの衣装を手がけるまで
丸山さんは1994年にファッションブランド「KEITA MARUYAMA(ケイタマルヤマ)」を立ち上げ、1997年にはパリコレデビューを果たすなど、世界で活躍されています。
また、ブランドを立ち上げる前の1991年からDREAMS COME TRUEのステージ衣装も担当されていますが、そのきっかけを伺うと「単純に言うと、すごくファンなんです」と告白。曲を聴いたり、ライブに行ったりするなかで“どうしても自分で衣装を手がけたい!”と思うようになったそう。
ただ、当時はSNSなどがないため、「会う人会う人に“ドリカムの衣装をやりたい”と言いまくっていたんです。そうしたら、たまたま通っていたお店のマスターが『たまにメンバーの1人が来るよ』ということを教えてくださって。そこで、マスターに『スタイルブックを渡して欲しいです』とお願いしたら、本当に本人たちの手に渡り、『会ってみたい』とご連絡をくれたのが始まりです」と語ります。
ちなみに、過去の衣装はボーカル・吉田美和さんに関する資料を集めた記念館「DCTgarden IKEDA」(北海道・池田町)に常用展示されており、「ありがたい話です」と感慨深げに話していました。
◆40人以上いる乃木坂46の衣装、凝らした工夫は?
そして、話は2022年に乃木坂46の10周年を記念して開催された「乃木坂46 10th YEAR BIRTHDAY LIVE」の舞台衣装を担当したときの話へ。れなちから「ドリカムさんはお2人だけど、乃木坂46さんは当時40人以上もいたじゃないですか! だから(衣装製作も)大変だったのではないですか?」と質問されると、丸山さんは「数は……(苦笑)。でも、このお話をいただいたときはとても光栄でした」と振り返ります。
さらには、「乃木坂46さんは、品が良くて、エレガントで、少女らしさと大人の女性のいい部分をバランスよく持っていらっしゃるイメージがあって。それが自分のブランドのイメージにも重なる部分があるなと思っていたんです」と明かします。
また当時、乃木坂46に在籍していたれなちが「『好きな色は何ですか?』と聞かれて『オレンジ』と答えたら、仕上がってきた衣装にオレンジのパンジーが付いていたんです。しかも、メンバーそれぞれパンジーの色が違っていて」とエピソードを話すと、丸山さんは「グループでのパフォーマンスは、大人数だからこその“フォーメーションの美しさ”があって、その全体感に加えてパーソナルな部分をどう加えていくか、またその味加減(に気を配った)。違いすぎても、乃木坂46さんではないので」と語りました。
そして現在、KEITA MARUYAMAブランドデビュー30周年を記念した企画展「丸山百景−ケイタマルヤマ遊覧会−」が東京の表参道ヒルズとラフォーレ原宿で開催されています。この展覧会について、丸山さんは「皆さんの思い出のなかにある服が捨てられることなく、次の世代が古着屋さんで買ったり、親から譲ってもらったりして、大切に作った物たちが時を経て旅をしていく。そんなファッションの可能性について、30年経ったからこそ“語れるかな”と思うところがあって、それが今回のテーマにもなっています」と話していました。
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<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55
パーソナリティ:山崎怜奈
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/darehana/