交通利便性の高い大阪の中心部 淀屋橋・中之島エリアに、新たな観光交流拠点「WowUs ワオアス」が9月19日にオープンした。運営を手掛けるJTBコミュニケーションデザインは、市内のオーバーツーリズム解消をはじめ、国内外の観光客や周辺のビジネスパーソン、地域の人に新たなWow!を感じてもらえる場所づくりを目指す。

  • オープニングセレモニーにはミャクミャクも駆けつけた

同施設があるのは、大阪・堂島に4月にオープンした複合ビル「大阪堂島タワー」の16階。Osaka Metro「淀屋橋駅」より徒歩約6分、大阪駅/梅田駅までも徒歩10分の距離と利便性の高い場所にある。

同ビルの17階以上には「カンデオホテルズ大阪ザ・タワー」、15階以下にはオフィスや商業施設が入居する。施設コンセプトは「CROSS THE BORDER(境界を超える)」。観光情報、グルメ、アート、文化体験、イベントなどを通じて人々の輪が生み出されるように仕掛けていくという。

■御堂筋や堂島川などを眺めながら観光情報を探せる

  • カンデオホテルズ大阪ザ・タワーと階段で直結したフロアに誕生した観光ラウンジ

エレベーターを降り「WowUs ワオアス」に足を踏み入れると、その眺望に驚く。同ビルは御堂筋と中之島に面しており、眼下に堂島川と土佐堀川を臨む水都大阪を体感できる。

  • ウッドデッキテラスからは風を感じられる

高層階にあるスペースとしては珍しいウッドデッキテラスでは、風を感じられるほか、デッキは観光ラウンジをぐるりと囲むように設置されており、ベンチもあるので、大阪の大動脈・御堂筋や国の有形文化財に指定されている日本銀行大阪支店を上からじっくりと眺められる。

取材時は日中だったが、夜景やクリスマスシーズンのライトアップなどもぜひ見てみたい。

  • 毎週水曜夜にはSKY TERRACE YOGAを開催

毎週水曜夜には展望テラスを貸し切り「SKY TERRACE YOGA」も開催する。通常は1回3,300円だが、10月限定で2,300円にて受講可能。珍しい立地と誰でも受講できる手軽さから9月分は公開から数日で完売という人気ぶり。

  • 大阪府内の観光パンフレットや映像コンテンツを提供

観光ラウンジ中央には、大阪府内の65種類の観光パンフレットが置かれている(※取材時)。現時点では施設内に観光窓口を設ける予定はなく、観光情報を手にとってゆっくりくつろいでほしいとの狙いだ。

  • 大阪・関西万博PRブース

  • イベントスペースでは大阪や日本の伝統文化にふれることができる参加型の体験イベントを拡充予定

イベントスペースでは今後、大阪観光局や和文化のコンテンツを提供する企業が、週末にかけて期間限定のポップアップストアなどを展開する予定。第一弾は9月27日から29日の3日間、「堺伝匠館」による堺打刃物の展示販売や包丁研ぎの実演を行う。

  • ギャラリースペースでは、デジタルアート額縁を活用した高精細アート作品を展示

そのほか、歴史的建造物や文化施設などが集積する中之島ならではのコンテンツとして、ギャラリースペースも設けている。アート専用のデジタルアート額縁では、アート作品が配信されており画面がころころと切り替わるので見ていて飽きない。今後は地域性や季節、テーマに基づいたさまざまな企画展示も開催するという。

  • カフェスペース(ダイニングカフェ Le Ciel)では、有名店とコラボしたカレーやパスタ、アルコール含むドリンクなどを提供する

2025年に大阪・関西万博を控え、各所で開発も進む大阪。新たなコンテンツもどんどん生まれているので、観光の前に一度「WowUs ワオアス」に立ち寄り、景色を眺めながら情報収集してみてはいかがだろうか。