レアル・マドリードは15日、同クラブに所属するモロッコ代表MFブラヒム・ディアスの負傷状況を報告した。
B・ディアスは14日に行われたラ・リーガ第5節のレアル・ソシエダ戦(○2-0)に2試合ぶりとなる先発出場。しかし、18分に敵陣右サイドでボールを受け、中央へ持ち出してからスルーパスを出した一連のプレーのなかで負傷。数分間は様子を見ていたものの、23分に右足の太ももを抑えてピッチに倒れ込む。ブラジル代表FWロドリゴとの交代でピッチを後にしており、状態が心配されていた。
クラブからの発表によると、レアル・マドリードのメディカル部門による複数にわたる検査を受けた結果、右足の長内転筋の負傷が確認されたという。全治までに要する期間等は明かされていないものの、スペイン『マルカ』や『アス』など複数の現地大手メディアの情報によると、約3カ月ほどの離脱を強いられる見込みだという。
現在25歳のブラヒムはスペイン南部のマラガ出身で、ユース年代でマンチェスター・シティへ引き抜かれた後、2019年冬にレアル・マドリードへ完全移籍加入した。2020-21シーズンからの3シーズンはミランへレンタル移籍し、公式戦通算124試合出場18ゴール15アシストを記録。2年目から10番を背負い、同シーズンの“スクデット”獲得に大きく貢献した。
レアル・マドリードへの復帰を果たした昨季は、公式戦44試合のピッチに立って12ゴール9アシストを記録。不動のレギュラーと呼べるような立ち位置ではなかったものの、主力級の1人として2列目の中央や両ウイングを器用にこなし、ラ・リーガとチャンピオンズリーグ(CL)の2冠達成に貢献した。迎えた今季もここまで行われた公式戦全5試合に出場。成長を続ける技巧派アタッカーとして期待を寄せられていた。
レアル・ソシエダ戦の後、ブラヒムは自身の公式SNSを更新。「すぐに戻ってくるよ。たくさんのサポートをありがとう」と率直な心境を明かした。
現在、レアル・マドリードでは負傷者が続出している。昨年12月に左ひざ前十字じん帯断裂の大ケガに見舞われ、長期離脱を強いられているオーストリア代表DFダヴィド・アラバを筆頭に、イングランド代表MFジュード・ベリンガム、フランス代表MFエドゥアルド・カマヴィンガ、同MFオーレリアン・チュアメニ、スペイン人MFダニ・セバージョスらが揃って戦線離脱中だ。ここからチャンピオンズリーグ(CL)も開幕し、過密日程が続くなか、ブラヒムまでも負傷することに。レアル・マドリードにとっては大きな痛手となりそうだ。
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