テレビ朝日の“シン・時代劇ドラマ”『君とゆきて咲く~新選組青春録~』(毎週水曜24:15~※一部地域除く)のファンミーティングイベント『君とゆきて咲く~夏の宴~』が31日(15:00/19:00)、9月1日(13:00/17:00)に六本木・EXシアターで開催中(配信チケットは現在発売中)。本記事では、31日15時公演をレポートする。

  • 『君とゆきて咲く~夏の宴~』=テレビ朝日提供

手塚治虫氏原作『君とゆきて咲く~新選組青春録~』

手塚治虫氏の隠れた名作『新選組』を初映像化する今作では、熱い友情で結ばれながらも、時代の波に翻弄され、やがて白刃を交えることになる2人の若き隊士、鎌切大作(前田拳太郎)と深草丘十郎(奥智哉)の姿、幕末という混沌の時代を閃光のごとく駆け抜け、はかなく散っていった新選組隊士たちの青春を2クール連続放送で描く。これまでの時代劇にはない流麗な“剣舞”も織り交ぜ、ニュースタイルの時代劇を創出する。

ラスト2話となったタイミングで開催されたイベントには、鎌切大作 役・前田拳太郎、深草丘十郎 役・奥智哉、松永新之丞 役・杢代和人(原因は自分にある。)、南無之介 役・羽谷勝太、原田左之助 役・柊太朗、斎藤一 役・庄司浩平、庄内玄悟 役・上野凱、沖田総司 役・藤岡真威人、山南敬助 役・永田崇人、近藤勇 役・高野洸が出演。さらに31日公演には芹沢鴨 役・三浦涼介が、9月1日公演には渋皮喜平 役・簡秀吉がゲストとして登場する。

新選組局長・近藤勇の掛け声で剣舞披露

イベントは、高野演じる新選組局長・近藤の「我ら新選組の華麗なる剣舞でご挨拶致します! とくとご覧あれ!」との掛け声で披露された、新選組隊士たちの見事な剣舞で幕開け。前田が「皆さん楽しんでますか!」と客席に呼びかけると、「イェーイ!」と元気いっぱいのレスポンスが。奥が「本日はお足元の悪いなか、ありがとうございます」とぴょこぴょこと横に揺れながらあいさつすると、前田もニコニコ顔で真似してみせる。永田が袴に書かれた「山南」の文字を見せ「山南でっす!」と自己紹介すると歓声が。剣舞の感想を聞かれた前田が、「京都に入ってすぐ練習が始まって、遅い時間まで頑張って、青春だった。今日の剣舞も、100点ですよね!」と笑顔を見せると、客席からは拍手が起こった。

永田と三浦の“DM交流”発覚

上野、三浦も加わり、本日不在の土方歳三 役・阪本奨悟のナレーションによるVTRでこれまでの歩みを振り返っていく。前田はバックハグに照れる仕草を見せる一幕もありつつ、「皆と過ごした京都を思い出して、感動で涙が出そうでした」と感慨深げ。また、VTR中に一時退席した藤岡。一人だけ草履を履き忘れてステージに立っていたという天然ぶりを見せ、周囲のキャストを爆笑させた。

キャストが選ぶ名場面紹介では、前田が第1話冒頭で流れた大作と丘十郎が斬り合うシーンを挙げ、「ラストにつながるシーンを最初に撮って、まだこの先どういう展開になっていくのか分からず、探り探りでした。3月頃だったから、衣装のストールがあたたかくてありがたかったけど、撮影が終わるにつれて暑くなっていって。季節を感じながら撮影した」と振り返る。庄司は、芹沢のラストシーンを選んだ。「新選組の大きなターニングポイントで。芹沢さんが倒れるところ、大作と丘十郎が駆けつけていくところが特等席で見られて、素敵な場面だったなと。芹沢さんが『近藤はどうした』と言ったときの表情が美しくて儚くて」と熱弁するが、三浦はそのシーンの感想を聞かれ「皆がすごい見てくるなって……」とテレ気味にポツリ。一同から「それはそうです!(笑)」と総ツッコミを受ける羽目に。“怪演”とも評されたあのシーンをどんな思いで作り上げたのかと掘り下げられた三浦は「特にないですね……」と答えつつも、「1話から皆が役と向き合ったことで自然とたどり着いたシーンなのかなって。視聴者の方にとっても、芹沢鴨はいろんなイメージのある人物だと思うのですが、自分なりに考えて、新しい芹沢が生まれたらいいなと思って一生懸命演じました」と謙虚に語った。

その熱演はキャストの心も打ったようで、三浦は永田から「インスタのDMで感想をいただきました」と告白。永田は「山南は芹沢さんに引っ張ってもらう役だった。あのシーンを見せてもらったとき、『えっ!? こんなシーンになってたんだ……』って驚がくして。この気持ちを伝えたいけど、三浦さんはもう現場に来ない。『ならDMしちゃえー!』って。思いの丈があふれちゃって、長文で」と熱くその経緯を述べる。しかしどんな内容のDMだったか聞かれた三浦は「……ちょっと、何を言ってたかは……」と、またもテレ気味にコメント。しかし永田は「三浦さんだって、『山南さんが素敵だから、山南さんばっかり見ちゃう』って言ってくれたじゃないですかー!」と自ら褒められたことを明かした。

客席の声を聞きながら自分のキャラ決定

そんなキャストたちの素顔を探っていこうと企画されたのが「君ゆきメンバーキャラ分け座談会」。縦軸が「かっこいい⇔かわいい」、横軸が「ボケ⇔ツッコミ」、と定められたホワイトボードに、自分はどこに位置するのか、名前を貼っていくというもの。「“バカ組組長”の左之助はかっこいい役だったし」と「かっこいい・ボケ」に配置する柊太朗。かわいいに置こうとした庄司には、「えー!」と客席から反発の声が上がり、「そういうこと言われると燃えるタイプ」とかわいこぶって「かわいい・中間」に配置。藤岡は、客席から「かわいいー!」の声が上がり、「じゃあ、かわいい!」と、「かわいい・中間」へ。

「ボケー!」と声を浴びせられた羽谷は「悪口!? 真威人のときと雰囲気が違う……」と嘆きながらも、「中間・ボケ」へ。永田に「拳ちゃんは全部持ってる」と褒められた前田は、「かわいい・ツッコミ」。奥は、庄司を投げ捨てて自分を「かわいい・中間」に配置するが、庄司を「かっこいい」に貼り直すツンデレぶりを見せた。「レベチのイケメン!」との声で迎え入れられた杢代は、「かっこいい・ツッコミ」のMAX値となる右上へ。

三浦は恥ずかしそうに「はぁ……」とため息をつきながら、重い足取りでボードへ向かうと、奥の下に名字を隠して「かわいい・ツッコミ」へ。その結果「奥智哉 涼介」の表示になり、「結婚した!?」とツッコまれると、永田が「ずるいー!」と思わず嫉妬。高野は「本当はここなのかな……」と「かわいい・ボケ」に置きかけるが、結果「かっこいい・ツッコミ」へ。永田は高野を「洸がいたら全部ツッコんでくれる、最高のバディ!」と評した。永田はかわいこぶりながら「かわいい・ボケ」のMAX値となる左下へ。杢代と対極となったが、「俺からしたらもっくんもかわいいんだけどね」とコメント。「ボケじゃん?」との声が飛んだ上野は、「ボケ・かっこいい」のMAX値である左上に自らを配置した。

客席の声を聞きながら配置した自己申告を見ながら、ここからは手直しへ。柊太朗は「三浦さんはもっとボケじゃないかな? 天然かも」と指示。前田が「おっくんと真威人はボケ・かわいい」と指摘すると、杢代は「真威人は天然だよ! だってインスタライブで、一人だけ誰かに追われながらやってたじゃん」と、ツッコミどころ満載だったコラボ配信を振り返る。また杢代は自分の位置について「新之丞が気品のあるキャラなので、ギャップがあるかもしれないけど、普段僕は自分でイケメンって言っちゃうタイプ。“レベチイケメン”でやらせてもらってます」と改めて自己紹介した。ボードが完成したところで、三浦は退場。「まさか皆さんの中に入れていただけると思っていなくて、うれしかった。『君ゆき』ではいろんなことを勉強させていただきました。良かったらこれからも僕のこと、皆のことを応援してください」と客席に感謝を述べた。