アニメ・漫画『SLAM DUNK』(※以後、スラムダンクと表記)で栄光からの挫折と転落、そして見事な復活を見せてくれた三井寿は、「炎の男」という二つ名がよく似合う熱い男です。作中では、真っすぐでかっこいい名言・名セリフを数多く残しています。

そこで今回は、マイナビニュース会員の男女305名を対象に三井寿の名言についてアンケートを実施。特に印象に残った名言・名セリフをランキング形式で紹介します。

三井寿の名言ランキング

マイナビニュース会員を対象に三井寿の名言についてアンケートを実施したところ、ランキングは以下のようになりました。

1位「安西先生…!! バスケがしたいです……」(34.1%)
2位「オレは”最後まであきらめない男”三井だ!!」(8.5%)
3位「落とす気がしねえ」(6.2%)
4位「おう オレは三井 あきらめの悪い男…」(5.2%)
4位「安西先生に恩返しがしたいんだ…」(5.2%)
6位「くそ……なぜオレはあんなムダな時間を……」(3.8%)
6位「ああ チョロいね」(3.8%)
6位「このスーパースター三井がいる限り!! 武石中は絶対勝ァつ!!」(3.8%)
9位「ここで働けなけりゃ…オレはただの大バカヤロウだ」(3.3%)
10位「静かにしろい この音が……オレを蘇らせる 何度でもよ」(2.8%)
11位「オレの名前を言ってみろ…!! オレは誰なんだよ」(2.4%)
11位「もう俺にはリングしか見えねえ」(2.4%)
13位「何言ってんだ おめーら いい脇役がいないと主役も生きないだろ!! オレたちで湘北を強くしようぜ!!」(1.9%)
13位「3日もバスケやんねーとうずうずして死にそーだよ」(1.9%)
15位「こういう展開でこそオレは燃える奴だったはずだ…!!」(1.4%)
16位「しかし 今日の三井寿はいいぜ……山王よ」(0.5%)

日常生活で使えるものも! 三井寿の名ゼリフ一覧

ここからはランクインした名言や名セリフを詳しく説明していきます。

「安西先生…!! バスケがしたいです……」

圧倒的な得票数で1位にランクインしたのは、安西先生の「あきらめたらそこで試合終了ですよ」とあわせて作品を代表する名言となっているこのセリフです。『スラムダンク』を詳しく知らなくても、一度は耳にしたことがある方が大勢いるはず。

安西先生を前にした瞬間に涙をあふれさせる三井の姿からは、大好きなバスケを離れて荒れていったことへの強い後悔が感じられます。中学時代に栄光を味わった男の挫折とそこからの復活が、三井の人気を高めているのでしょう。

このセリフを選んだ理由

・「漫画を昔読んだ際、泣けるセリフだなと高校生のときに思いました」(47歳女性)
・「一番の名シーンかなと思いますね。三井が初めて素直になった瞬間ですね」(41歳男性)
・「バスケへの想いをこれ以上ないほど熱く伝える言葉だったから」(50歳男性)
・「有名なセリフだし、素直な感情そのものだからグッとくる」(40歳女性)
・「名シーン中の名シーンながら、何回見てもグッとくるところ」(50歳男性)
・「自分の思いが素直に言葉に表れているからです。この一言でそれまでの葛藤や苦悩が、バスケが好きだからこそのものだとわかります。スポーツをするうえで一番大切な気持ちだと思います」(62歳女性)
・「スラムダンクを知らない人もこのセリフは聞いたことがあると思う」(43歳男性)

「オレは”最後まであきらめない男”三井だ!!」

インターハイの出場権をかけた決勝リーグにて、海南大附属との試合中に登場した名言です。試合時間は残り1分を切り、4点ビハインドの湘北。体力の限界に近づいていた三井は、この言葉を自分自身にも言い聞かせていたのではないでしょうか。

スポーツの場に限らず、勉強や仕事でもサボりたくなるときや、楽をしたくなるときがあります。そんなときには、どんなに苦しくても「最後まで諦めない」を有言実行する三井の活躍を思い出せば、もうひと頑張りできるはずです。

このセリフを選んだ理由

・「天才的プレーヤーの本音、カッコイイ!!」(62歳男性)
・「自分も最後まであきらめない性格だから共感できる」(60歳男性)
・「教訓にしている言葉だから」(55歳女性)
・「リードされても最後まであきらめずに頑張る気持ちが好き」(64歳男性)

「落とす気がしねえ」

山王戦の序盤、3ポイントシュートを放ちながらコンディションのよさを実感する三井の心の声です。シューターとしてのセンスや才能、これまでの積み重ねへの絶対的な自信などが感じられます。

成功を確信するためには、たゆまぬ努力や十分な事前準備が必要です。また、落ち着いて本来の実力を発揮するための強靭なメンタルも大切になるでしょう。安西先生が立てた戦略に見事に応えた三井のように、いざというときに本領を発揮できる人間になりたいものです。

このセリフを選んだ理由

・「やる気があれば何でもできる気がするセリフがいい」(46歳女性)
・「自信満々のドヤ顔のイメージが合っている」(56歳男性)
・「かっこいいセリフで思わず身震いしました」(64歳男性)

「おう オレは三井 あきらめの悪い男…」

山王戦にて、誰よりも疲弊しながらも3ポイントシュートを決めた際にこのセリフを発しています。三井は試合中に棒立ちになり、顔色も悪くなり、頭が回らなくなるほどへばっていたにもかかわらず、諦めずにコートを走り続けます。

逆境でも諦めずにやり抜くことは、簡単ではありません。三井は信念を口にすることで、自分自身を奮い立たせているのでしょう。中学時代、試合中に勝利を諦めかけてしまったことのある三井の精神的な成長を感じられます。

このセリフを選んだ理由

・「山王戦の感動を呼んだ試合の強さの根底にある言葉だから」(66歳男性)
・「過去の出来事を払拭するかっこいい発言」(47歳男性)

「安西先生に恩返しがしたいんだ…」

強豪校のスカウトを断ってまで湘北を選んだ理由を語るシーンで登場したセリフです。三井がどれほど安西先生を慕い、感謝しているかが伝わってきます。

受けた恩に感謝して報いるようにする「報恩謝徳」の心を持つことはとても大切です。「恩返しをしなきゃ」と考えると身構えてしまうこともありますが、相手への感謝の気持ちを忘れず、恥ずかしくない生き方をするだけでも気持ちは伝わるはず。入部当初の三井のような素直さを見習いたくなる名言です。

このセリフを選んだ理由

・「気持ちだけでもありがたいと思うから」(38歳女性)
・「安西先生のファンなので」(67歳男性)

「くそ……なぜオレはあんなムダな時間を……」

陵南戦でスタミナを切らし倒れた三井は、バスケから離れていた2年間を後悔しながらこのセリフを呟いています。中学時代に培った技術のみを武器に戦っていた三井は、周りとの体力の差を痛感し、悔し涙を流していました。

過ぎた時間は取り戻せないとわかっていても、三井のように「時間を無駄にした」と後悔したことのある方は多いでしょう。悔しさが詰まったシンプルなこの名言は、日常の中でも思わず使いたくなるフレーズの一つです。

このセリフを選んだ理由

・「時間を無駄に使うことが多いので、耳が痛く印象に残っている」(54歳男性)
・「一番ストーリー性があり不良を後悔していたところが、グッとくる」(33歳男性)

「ああ チョロいね」

陵南戦にて、マッチアップ相手の越野のディフェンスはチョロいかと尋ねる赤木に対してこのセリフを返しました。強気な発言と自信に満ちあふれた表情が相まって、非常にかっこいいワンシーンとなっています。

これまで高身長選手にマークされる機会が多かった三井からすると、越野のディフェンスは確かにチョロく感じたでしょう。しかし、そこに傲慢な印象は一切なく、自信がみなぎるスポーツマンらしい様子は非常に爽やかです。一歩踏み出すときにこの名言を思い出せば、胸を張って挑めるでしょう。

このセリフを選んだ理由

・「印象的なセリフだから」(25歳男性)

「このスーパースター三井がいる限り!! 武石中は絶対勝ァつ!!」

中学時代、県大会の決勝戦でチームを鼓舞するために発した名言です。試合時間残り12秒、1点差で負けていた武石中。三井はこの言葉でチームを盛り上げようとしますが、本心では自分自身も勝利を諦めかけていました。

それでも三井は空気を変えようと自ら率先して仲間に声をかけ、必死にルーズボールを追います。チームを鼓舞すると同時に自分自身も奮い立たせ、最後まで全力で戦おうとする三井。目標や決意は自信が持てなくても、言葉にすることが大切だと気づかせてくれます。

このセリフを選んだ理由

・「セリフがかっこいいと思った」(64歳男性)

「ここで働けなけりゃ…オレはただの大バカヤロウだ」

翔陽戦、残り4分半で既に満身創痍の三井ですが、自らオールコートディフェンスを提案します。バスケ部を襲撃した自身を受け入れてくれたチームメイトたちを想いながら、三井はこのセリフを心の中で呟きました。

体力はとうに限界を超えているはずの三井が点差を縮める活躍を見せるこの名シーンからは、後悔を力に変えようとする漢気が感じられます。正念場でもうひと踏ん張りしたいときに思い出したい名言です。

このセリフを選んだ理由

・「最も男らしさを感じた」(74歳男性)

「静かにしろい この音が……オレを蘇らせる 何度でもよ」

山王戦の終盤、スタミナ不足の三井は腕を上げるのもつらいほど疲弊していました。しかし、三井は流川からのパスを受け、美しい3ポイントシュートを決めた際に心の中でこのセリフを呟いています。

三井のこの名言からは、バスケができることへの喜びが感じられます。一度バスケから離れた三井だからこそ、どんなに苦しくてもコートに戻ってこられたことが人一倍嬉しいのでしょう。挫折からの完全復活に胸が高鳴る名シーンです。

このセリフを選んだ理由

・「とてもインパクトがあり印象に残った」(73歳男性)

三井寿とは

湘北高校3年で3ポイントシュートを得意とする三井は、中学の県大会でMVPに輝くほどの実力者です。中学時代に出会った恩師の安西先生に恩返しすべく湘北バスケ部に入部するものの、ケガが原因で部活を離れ、不良グループとつるむようになりました。

バスケ部の襲撃から和解というひと悶着を経て主力選手として復活しますが、試合では2年間のブランクによるスタミナ不足に悩まされることに。それでも限界を超えるため自らを鼓舞し、多くの試合で湘北の勝利に大きく貢献しました。

チームメイトの流川や陵南の仙道、山王の沢北ら天才プレイヤーたちが颯爽と活躍する一方で、後悔を抱えながらも限界を迎えるまで全力で戦い続ける人間くささが、三井寿の大きな魅力となっています。

『スラムダンク』とは

『スラムダンク』は、井上雄彦氏によるバスケットボールを題材にした人気コミックです。1990年から約6年にわたり『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載、1993年にはテレビアニメ化され、国内のバスケットボール人気を高めたと言われる伝説的作品です。通常の単行本のほか、「完全版コミックス」や単行本の別バージョンとなる「新装再編版」も展開するなど、連載開始から30年経った今なお多くのファンから愛されています。

2022年12月には、映画『THE FIRST SLAM DUNK』が同氏による監督・脚本で公開。公開からわずか2カ月足らずで興行収入は100億円を突破し、作品の高いクオリティーに何度も劇場に足を運ぶリピーターが続出しました。連載当時を知らない世代からの支持も受け、再び「スラダンブーム」を世に巻き起こしました。

三井寿のかっこいい名言を紹介しました

三井寿の名言・名セリフランキング1位には、作品を代表する名シーンで登場した「安西先生…!! バスケがしたいです……」が選ばれました。安西先生から、最後まで諦めない大切さを学んだ三井は、どんな逆境でも決して折れずに戦い続けます。

目の前の困難から逃げたくなったとき、自信が持てず踏み出すことをためらってしまうときには、三井の名言を思い出してみるとよいでしょう。きっと、背中を押してもらえるはずです。

調査時期: 2024年7月30日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計305人(男性:217人、女性:88人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート

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