岡田監督の“お墨付き…?阪神、2024年シーズンに評価が急上昇している選手6…

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 2024年シーズンも100試合以上を消化しているプロ野球。日本一連覇を狙う阪神タイガースでは、大山悠輔や木浪聖也など、主力選手の不調や故障離脱が目立っている。しかしながら、その穴を埋めるように新たな戦力も多く台頭している。そこで今回は、今シーズンに評価を急上昇させている阪神の選手を取り上げる。(※今季成績は8月22日時点)
 

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前川右京

・投打:左投左打
・身長/体重:176cm/83kg
・生年月日:2003年5月18日
・経歴:智弁学園高
・ドラフト:2021年ドラフト4位
 
 今シーズン、打線の救世主となっているのが高卒3年目の前川右京だ。
 
 智弁学園高では1年時から4番打者として甲子園に出場し、3年夏には甲子園準優勝を経験。強打の外野手として評価され、2021年ドラフト4位で阪神タイガースに入団した。
 

 
 高卒2年目の昨季は、ファームで好成績を残して5月末に一軍デビュー。シーズン後半はファーム暮らしとなったが、同年は33試合の出場で打率.255、7打点、出塁率.346と飛躍の足掛かりを掴んだ。
 
 迎えた今季は、「6番・左翼」で初の開幕スタメンに抜擢。右投手の先発時には積極的にスタメン起用され、5月31日のロッテ戦では待望のプロ初本塁打を放った。
 
 現時点で92試合に出場し、打率. 270、3本塁打、36打点、出塁率. 342の好成績をマーク。守備面は課題に挙がっているが、気迫のダイビングキャッチも見せるなど奮闘を続けている。
 
 絶対的なレギュラーへ上り詰めるために、守備面のさらなるレベルアップに加え、対左投手への対応を向上させていきたい。






漆原大晟

・投打:右投左打
・身長/体重:182cm/85kg
・生年月日:1996年9月10日
・経歴:新潟明訓高 - 新潟医療福祉大
・ドラフト:2018年育成選手ドラフト1位
 
 現役ドラフトで今季から阪神タイガースに加わった漆原大晟。ブルペンを支える貴重な戦力となっている。
 
 2018年育成選手ドラフト1位でオリックス・バファローズに入団。プロ2年目の2020年2月に支配下契約を勝ち取ると、同年は22試合に登板し、2セーブ5ホールド、防御率3.42とまずまずの数字を残した。
 

 
 翌2021年には34試合に登板し、2勝2敗2セーブ4ホールド、防御率3.03をマーク。順調に登板機会を増やしていた。
 
 しかし、2022年は不調に陥り、まさかの一軍登坂なし。昨季も16試合の登板で防御率3.00と目立つ成績を残せず、同年オフに現役ドラフトで阪神に移籍した。
 
 すると、移籍初年度の今季は、開幕一軍入りを果たしてリリーフの一角に定着。ロングリリーフやワンポイントなどあらゆる起用法に応えている。
 
 現時点で33試合に登板し、0勝4敗5ホールド、防御率3.56。7月に数字を落としたものの、ブルペン陣に欠かせない存在となっている。このまま一軍で完走し、キャリアハイの数字を目指したい。






野口恭佑

・投打:右投右打
・身長/体重:180cm/86kg
・生年月日:2000年7月17日
・経歴:創成館高 - 九州産業大
・ドラフト:2022年育成選手ドラフト1位
 
 育成入団から結果を残し、昨季支配下登録を勝ち取った野口恭佑。徐々に出場機会を増やしている。
 
 創成館高では、3年時に春夏連続で甲子園に出場。九州産業大では4年春に外野手部門のベストナインを獲得。持ち前のパワフルな打撃が評価され、2022年のドラフト会議で阪神タイガースから育成1位指名を受けた。
 

 
 ルーキーイヤーの昨季は、ウエスタン・リーグで67試合出場し、打率.303、6本塁打、18打点の好成績。シーズンオフの11月という異例のタイミングで、支配下契約を勝ち取った。
 
 今季は開幕二軍スタートとなったが、ファームで3割を超える高打率をマーク。6月下旬に初の一軍昇格を果たすと、7月8日に代打出場で初安打・初打点を記録した。
 
 ここまでの成績は、26試合出場で打率.189。物足りない数字ではあるが、得点圏打率.357(14打数5安打)と勝負強さを発揮。
 
 また、守備では自慢の強肩を活かして3つの補殺を記録。現在はファームへ降格し、再び猛アピールが求められる状況となっている。






ジェレミー・ビーズリー

・投打:右投右打
・身長/体重:191cm/109kg
・生年月日:1995年11月20日
・経歴:クレムソン大 - ダイヤモンドバックス - ブルージェイズ
 
 今季は先発投手として圧巻の投球を披露しているジェレミー・ビーズリー。2010年代に中継ぎから先発へ転向して活躍したランディ・メッセンジャーの再来を予感させている。
 
 昨季から阪神タイガースでプレーするビーズリー。来日初年度は中継ぎで開幕を迎えたが、6月から先発に転向した。
 

 
 先発ローテーションへの定着には至らなかったものの、最終的に18試合の登板で1勝2敗、防御率2.20の数字を残した。
 
 来日2年目の今季は、右肩の不調で開幕こそ出遅れたが、5月中旬に一軍合流。6月8日の西武戦では完投勝利を挙げた。
 
 現時点で10試合に登板し、6勝2敗、防御率1.73と抜群の安定感を発揮。いまや先発陣に欠かせないピースとなっている。
 
 150キロ超のストレートと、曲がりの大きいスライダーを武器に打者を圧倒するビーズリー。特に対右打者には、被打率1割台前半と傑出した強さを見せている。






渡邉諒

・投打:右投右打
・身長/体重:178cm/82kg
・生年月日:1995年4月30日
・経歴:東海大甲府高
・ドラフト:2013年ドラフト1位
 
 不調に苦しむ主力選手の穴を埋めているのが、移籍2年目の渡邉諒だ。ここまでは、前年以上の働きを見せている。
 
 東海大甲府高から2013年ドラフト1位で北海道日本ハムファイターズに入団。高卒6年目の2019年に二塁のレギュラーを掴み、132試合出場で打率.262、11本塁打、58打点の好成績を収めた。
 

 
 翌2020年も117試合に出場し、打率.283、6本塁打、39打点をマーク。今後もチームの正二塁手として躍動すると思われた。
 
 しかし、その後は課題の守備面に加え、打撃不振に苦しみ低迷。2022年は21試合の出場にとどまり、同年オフにトレードで阪神タイガースへ移籍した。
 
 移籍初年度は代打を中心に59試合に出場したが、打率.177と低調な数字に。それでも、今季は大山悠輔と佐藤輝明の不振もあり、一時はスタメン起用が続いた。
 
 現時点で前年を超える50試合に出場し、打率. 276、1本塁打、10打点とまずまずの数字を記録している。
 
 現在は大山と佐藤が戦線に戻ってきたこともあり、代打での出場がメインだが、変わらず結果を残していきたい。






富田蓮

・投打:左投左打
・身長/体重:174cm/76kg
・生年月日:2001年9月6日
・経歴:大垣商 - 三菱自動車岡崎
・ドラフト:2022年ドラフト6位
 
 プロ2年目の今季は、ロングリリーフとしての役割を見出され、好投を続けている富田蓮。ブルペンに欠かせない存在になりつつある。
 
 三菱自動車岡崎から2022年ドラフト6位で阪神タイガースに入団すると、ルーキーイヤーの昨季は中継ぎで開幕一軍入りした。
 

 
 同年5月以降はチーム事情によりファームで先発調整となった富田。一軍では9試合の登板で1勝2敗、防御率4.50に終わったが、ファームでは14試合の登板で防御率1.77の好成績をマークしていた。
 
 今季も開幕から先発調整を続け、ファームでは5試合の登板で防御率2.12と結果を残していたが、中継ぎとして一軍に合流。
 
 昇格後は、ロングリリーフなど様々な役割をこなし、22試合の登板で防御率0.78と抜群の安定感を見せている。
 
 ストレートは球速こそ速くはないが、和田毅(ソフトバンク)のように球速以上のノビが持ち味。制球力も高いだけに、今後も大きな戦力になりそうだ。




 


 

 
【了】