日本テレビが今年2月に実施した、多様性をテーマにした番組横断キャンペーン「Colorful Weekend」では、社会的インパクトの測定を実施。番組を視聴することで「勇気をもらえた」「希望が湧いた」と回答した人が、マイノリティー性(社会的少数者)を自認する視聴者の8割超となる結果が出た。

  • 「Colorful Weekend」

この調査は視聴者アンケートを利用し、マイノリティーに対する「理解の向上」や「当事者としてエンパワーされたか」などを社会的インパクトの測定指標とした。

ただ、他のマイノリティーの存在を「知ること」や「身近に感じること」「受け入れること」については、ポジティブな変化が全体の6割前後、「自分が疎外されていないと感じる」についてはポジティブな変化が全体の4割に留まるなど、より大きな社会的インパクトを目指していく上での課題も見られたという。

同局グループが、番組キャンペーンの社会的インパクトの測定を行ったのは今回が初めて。「今回の測定結果を今後のキャンペーンや番組の改良につなげていきます」としている。

「Colorful Weekend」は、「ひとりひとり違う私たちがお互いを知り、誰もが自分らしく生きられるヒントを届ける」というテーマにそって、土曜の夜と日曜の昼に2つの特別番組を放送。さらにレギュラー放送中の情報番組・報道番組・スポーツ・バラエティ番組など全12番組が参加し、「楽しく多様性にふれることができる、カラフルな週末」を3日間にわたって展開した。