貧乏だからこそ、子どもに伝えられる大切なことが3つあります。まずは親が模範となって、粘り強く努力する姿を背中で語ること。次がタイムマネジメント。そして最後がマネーリテラシーです。子どもと一緒に学び、親子で一緒に成長したいものです。

貧乏だからこそ、子どもに伝えられる大切なことが3つあります。それはハングリー精神、時間をムダにしないこと、そしてお金をムダにしないことです。

◆1:ハングリー精神を育てる

お金持ち研究の第一人者、トマス・スタンリー博士によれば「移民」はお金持ちになることが多いそうです。筆者が考えるに、移民はハングリー精神が強いからではないでしょうか。筆者の身近でも、貧乏家庭で育った友人で成功している人が多い気がします。困難な環境に育ったからこそ、「成り上がってやる」という強い意志が育まれたのでしょう。

子どもは親の影響を強く受けます。親が自分の将来を諦めていると、子どもも自分の未来を諦めてしまうでしょう。事実、子どもは親の生活習慣を受け継ぎやすいようですから、子どもに成功してほしいなら、まず親自身が成功しようと努力し、「背中で語る」のが大事でしょう。

◆2:タイムマネジメントを学ぶ

お金がないときは、まずは時間を有効に使う必要があります。親子で時間を賢く使う方法を考え、自己成長やスキルアップに励むことが重要です。一緒に図書館から本を借りて勉強したり、計画を練ったりして、時間をうまく使う方法を学びましょう。

◆3:マネーリテラシーを身につける

子どもに金銭的に豊かになってほしい場合は、ロバート・キヨサキ著『金持ち父さん 貧乏父さん』など、わかりやすくマネーリテラシーが身につく本を読むのもよいでしょう。さいきんは、金融知識のない人でも理解しやすい本も増えてきていて、お金の管理や投資の基本を学べます。親子で一緒に読むことで、お金の価値や管理方法について話し合う良い機会にもなるでしょう。

また、お金がないときは「倹約」を学びやすいです。お金が「あって当たり前」と考える人は、金遣いが荒くなりがちです。お金が余っている人に、お金の大切さはわかりません。子どもの頃、あるいは、社会人になりたての頃の金銭感覚は人生に根付くものですから、若いうちに倹約を知り、限られた資源をどう使うかを学んだり工夫できたりすることは、大きな財産だと思います。

◆まとめ

お金がなくても、「お金がない状況」を活かした子育てはあるはずです。事実、昔はそれが当たり前でしたし、だからこそハングリー精神を持った人が多く育ち、かつては日本にも高度経済成長が訪れたのだと思います。

まずは親が模範となって、粘り強く努力する姿を背中で語ること。次がタイムマネジメント。そして最後がマネーリテラシーです。子どもと一緒に学び、親子で一緒に成長したいものです。

参考:トマス・スタンリー著「となりの億万長者」

文:中原 良太(個人投資家・トレーダー)

18歳に株を始め、25歳でYahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」を受賞。主に株式投資とマネー(お金)についての情報をSNSやYouTube、メルマガなどで発信。IQ上位2%のMENSA会員。

文=中原 良太(個人投資家・トレーダー)