AlbaLinkは7月30日、「義両親との関係に関する意識調査」の結果を発表した。調査は2024年7月5日~11日、既婚者500人(女性379人、男性121人)を対象にインターネットで行われた。
義両親と会う頻度は年1~2回
義両親と会う頻度で最も多かったのは「年1~2回」で全体の3割近くとなった。お盆やお正月などの長期休みに帰省し、義両親と顔を合わせる人が多いようだ。
距離が遠いほど会う頻度は減りそうだが、「飛行機で帰省する距離だけど、2~3ヶ月に1回は会っている」という人も。反対に「二世帯住宅だけど月1回しか会わない」というコメントもみられた。義両親と会う頻度は物理的な距離のほか、「心の距離感」にも左右されるとわかる。
義両親との関係は「良い」が86.2%
既婚者500人に義両親との関係を聞いたところ、「とても良い」「まあ良い」と答えた人が合わせて86.2%で、義両親とうまくやっている人が多数派だとわかった。義両親によるいじめや嫁姑の確執などとよく聞くが、実際には仲良く付き合っている多いようだ。
年代別にみると、40代以上では、30代以下に比べて「やや悪い」「悪い」の比率が大きくなっている。結婚生活が長くなるほど、義両親への不満が溜まってくる人も多いのかもしれない。「昭和の価値観が抜けていない」など、年配の義両親との価値観の違いが大きいことも伺える。
「義両親との関係が良いと感じる理由」について、具体的な回答をみると、「金銭的援助はしてくれるのに、我が家の方針には口を出さないから」(20代 女性)、「会うといつも快く迎えてくれる。価値観を尊重してくれる」(40代 女性)、「実の両親よりずっといい関係です。実の両親と冗談などを言い合ったことはないのですが、義理の両親は関西出身だけあって"笑わせてなんぼ"という気持ちが強く、いつも笑い声が絶えない家庭で居心地がすごくいいです」(50代以上 男性)などの声が寄せられた。「金を出して手も動かすが、口は出さない」という義両親に感謝している人が多くなった。「金銭的援助や子育てのサポートをしてくれるので、助かっている」「口を出さないので、程よい距離感を保っていられる」という回答が目立つ。金銭的援助をしてくれたり子育てをサポートしてくれたりしても、買い物の内容や子育ての方針に口を出されると、嫌だなと思う人が多いのかもしれない。また「義理の両親がいい人たちなので、人間的に好き」というケースもあるようだ。
「義両親との関係が悪いと感じる理由」には、「ほとんど会うことがないので、なかなか仲良くなれない」(30代 男性)、「干渉しすぎ。我が家にアポなしで来たりするので、喧嘩になり仲が悪いです」(40代 女性)、「私たちが大変なときは関わってこないくせに、自分たちが困ると連絡が来る。孫に対しても嫁に対してもとにかく横柄な態度で嫌い」(50代以上 女性)など、「価値観が合わない」「干渉してくるのが嫌」という回答が目立っていた。また「邪険にされているわけではないけれど、義実家の家族同士が仲良しなため、後から加わった自分は疎外感がある」というコメントもみられた。
義両親とうまく付き合うために工夫は「距離感を保つ」
義両親とうまく付き合うために工夫や心がけていることを聞いたところ、1位は「距離感を保つ(114人)」だった。2位「プレゼントを贈る(100人)」も多くの票を集めた。「関わりを減らしてストレスも減らす」パターンと、「自分から積極的に良好なコミュニケーションを取りに行く」パターンが主流だとわかる。
具体的な回答をみていくと、1位「距離感を保つ」には、「なるべく深く関わらず、世間話のみで解散する」(20代 女性)、「頼りすぎない。必要以上に会ったり連絡したりせず、近すぎない距離感をキープする」(30代 女性)、「頼りすぎず、干渉しすぎないことでしょうか。価値観や意見が違うのは当たり前なので、付かず離れずがいいと思います」(50代以上 男性)といった意見が集まった。
2位「プレゼントを贈る」を選んだ人からは、「『お中元』『お歳暮』『母の日』などのイベントは、欠かさず何かを贈る」(20代 女性)、「母の日、父の日などのプレゼントを欠かさない」(30代 女性)、「お土産などプレゼントをこまめに渡している」(40代 男性)との声が寄せられた。贈り物まではしなくても、誕生日などには連絡してお祝いの言葉を伝えている人もいた。
3位は「コミュニケーションをとる」で、「LINEなどで定期的に近況報告をすること」(20代 女性)、「2ヶ月に1回は一緒にご飯を食べるようにしている」(30代 女性)、「月に一度は連絡をし、近況報告したり世間話したりして、コミュニケーションをとるように心がけています」(40代 男性)とのことだった。スマホ・パソコンを使いこなせない義両親のために、手紙でコミュニケーションをとっている人もいた。
この他にも、「何かいただいたときは、お礼を言う。食べ物の場合は『とても美味しかった』などとコメントも忘れない」(50代以上 女性)、「孫をうまく利用。孫の話になると、平和な感じになります」(40代 女性)、「義母が愚痴っぽい人なので、とにかく聞き役に徹して共感してあげると、機嫌良くいてくれます」(40代 女性)、「最低限の礼儀はしつつも、相手に気を遣わせないよう自分の考えをしっかり伝えるようにし、甘えさせてくれるときは遠慮せず甘えるようにしている」(20代 女性)などの意見が寄せられた。