[写真]=三島大輔

 昨季限りで現役を引退し、フランクフルトU-21のアシスタントコーチに就任した元日本代表MF長谷部誠が『スカパー!』の人気番組『Jリーグラボ』に出演した。MCを務める野々村芳和Jリーグチェアマンと熱いサッカー談義を交わした。

長谷部は浦和レッズでプロキャリアをスタートさせ、その後ヴォルフスブルク、ニュルンベルク、フランクフルトのドイツ3クラブでプレー。また日本代表としてFIFAワールドカップに3度出場した。22年間の現役生活を終え、新シーズンからはフランクフルトU-21のアシスタントコーチに就任する。現役時代から「スペシャルコース」という指導者講習会に参加していた長谷部は、現在「B+というライセンスを持っている」という。「これからAとUEFAプロライセンスを取得していく。2年くらい指導実績を積んで、次はAにチャレンジして、Aを取得したらまた指導実績を積むので、まあ大変だと思う」と今後を見据えた。

指導者として新たな一歩を踏み出した長谷部が「悪戦苦闘している」というのは「パソコン」だ。「練習内容をパワーポイントで作らないといけない。ちょっとはできるようになったけど遅いですね」と話し、野々村チェアマンも「そこは通らないといけない道」とエールを送った。また「選手だったら午前中にトレーニングをして、終わったらすぐ帰ることができるけど、トレーニングが終わってからもいろいろとやることがある。同僚に『何時から何時までいる?』と聞いたら『8時から20時』と言っていて『えっ?』と思った」など、セカンドキャリアにおける現役時代とのギャップについても明かしている。

 将来的にはトップチームを率いる“長谷部監督”に期待がかかるが、「そう言ってもらえることは多いですけど、全然見えていない」そうだ。ドイツ代表を率いるユリアン・ナーゲルスマン監督、昨季のブンデスリーガで史上初めて無敗優勝を成し遂げたレヴァークーゼンのシャビ・アロンソ監督の2人の名前を挙げ、長谷部はこう語った。「40歳からの(指導者キャリア)スタートはかなり遅くて、ナーゲルスマン監督とは28歳、29歳の頃から対戦しています。指導者としてだいぶ先を行っている」。「レヴァークーゼンは選手たちが監督をすごくリスペクトしている。シャビ・アロンソ監督は、経験がある選手と若手選手のバランスをすごく気にしていて、どうやってチーム作りをするのか興味深いですね」。また『Jリーグラボ』では恒例となっている最後の質問コーナーでは、「一緒にピッチに立って嬉しかった選手」についてトークする。

 長谷部が出演する『Jリーグラボ #135』は、7月31日(水)午後7時〜初回放送を予定している。