フジテレビ系大型バラエティ特番『FNS27時間テレビ 日本一たのしい学園祭!』(20日18:30~21日21:54)が、若年層で高い占拠率をマークしたことが分かった。
キッズ・ティーン・M1で全時間平均占拠率50%超
全時間帯平均視聴率は、個人全体4.0%、コアターゲット(男女13~49歳)4.6%を獲得。個人・コアともに同時間帯横並びトップとなる高視聴率を記録した。
特に、クライマックスの「カギダンススタジアム」などが放送された21日18時30分~21時54分には、個人6.9%、コア7.8%の平均視聴率をマークし、フジテレビの2024年の最高記録を更新。この時間帯は、コア層で45.4%の占拠率を記録した。チョコレートプラネットの松尾駿は、制作発表会見で「世帯視聴率45%とる」と宣言していたが、コアの占拠率で45%を超える結果を出した。
また、キッズ(4~12歳)、ティーン(13~19歳)、M1(男性20~34歳)は、全時間帯平均でも50%以上という高い占拠率を獲得している。
今回、圧倒的な支持を得たコア層は、フジテレビが重視するターゲットで、“テレビ離れ”と言われる若年層に刺さる番組を実現した格好だ。
異例だった入社11年目の総合演出抜てき
今年のベースとなったバラエティ番組『新しいカギ』(毎週土曜20:00~)は、コロナ禍の2021年1月に特番として放送され、好評を得て、同年4月にゴールデンタイムのレギュラー番組としてスタート。4年目の今年、フジテレビ最大の特番『FNS27時間テレビ』の大役を担った。総合演出を務めた田中良樹氏と杉野幹典氏は入社11年目の同期だが、同特番としては異例の若手ディレクターの抜てきだった。
そんな総合演出からの「まず、総合司会の7人に汗をかいてもらいたい」というリクエストに、カギメンバー(霜降り明星 粗品・せいや、チョコレートプラネット 長田庄平・松尾駿、ハナコ 菊田竜大・秋山寛貴・岡部大)も応え、出演者・スタッフがともに高い熱量で制作に臨んだ。
『オレたちひょうきん族』『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』『めちゃ×2イケてるッ!』など、フジを代表する数々のバラエティを輩出してきた“土曜8時”の番組として、大きな結果を残した『新しいカギ』。総合演出の田中氏は、放送前のマイナビニュースの取材で、「これをきっかけに『新しいカギ』を初めて見てくれる人への“名刺”にもなればという思いがあります」と話していたが、この勢いが今後のレギュラー放送にもつながっていきそうだ。
※占拠率とは、視聴全体を100として、各局が占める割合。視聴率・占拠率の数字は、ビデオリサーチ調べ・関東地区。