昨年10月にWEVERSE JAPANのGMに就任したムン氏。2024年の上半期を振り返り、「YOASOBIさん、imaseさん、Ayumu Imazuさん、NOAさんなど日本のアーティストはもちろん、LauvやConan Grayなどの北米アーティストも続々参加しています。最近Ariana Grandeさんもコミュニティオープンを発表しましたが、より多様な地域やジャンルのアーティストがWeverseを使っていただけるようになっています」と躍進を語り、「今後、UMG(ユニバーサル・ミュージック・グループと)の協業を通じて、より幅広いグローバルアーティストが参加する見込みです」と話す。

また、これまでWeverseに参加するのは音楽アーテイストが圧倒的に多かっただけに、人気俳優が参加したことも大きな出来事に。「5月にコミュニティを開設したビョン・ウソクさんは、開設してからわずか2週間で登録者数50万人を突破しました。これはWeverseの常識を覆すような、異例の記録です」といい、「改めて、Weverseが特定のジャンルの推し活だけに特化したわけではなく、様々なジャンルの著名人と相性が良く、可能性が広がったと証明された事例だと思います」と胸を張る。

前述の通り、今年の「Weverse Con Festival」では、TOMORROW X TOGETHER、ENHYPEN、SEVENTEENといったボーイズグループのファンの熱狂が非常に印象的だが、日本においても人気ボーイズグループに対して公式コミュニティの開設を積極的にアプローチしていく考えはあるのか。

「すでに、ダンスパフォーマンスの得意な日本のボーイズグループ・超特急さんなどが、Weverseに公式コミュニティを開設しています。Weverseは様々なジャンルのアーティスト、もはやアーティストに限らず声優さんや俳優、バーチャルアイドルなど幅広く公式コミュニティを開設していただきたいと思っていますので、もちろん日本のボーイズグループも含めて幅広く視野に入れています。“このようなジャンルはいらない”など、先立って可能性を狭めるようなことは極力しないようにしています。国と地域に関しても、範囲を狭めることなく、様々な展開を視野に入れてアプローチしていきたいと考えています」

  • WEVERSE JAPANのムン・ジスGM

他のプラットフォームにはない強み

最後に、日本でもWeverseのような「推し活アプリ」を標ぼうするサービスが続々と生まれていることについて聞くと、「似ている機能をサービス提供している企業があるのは認識していますが、Weverseほどレーベルやアーティスト、ファンをよく理解しているサービスはないと考えています」と強調。

「Weverseのように、推し活に必要な全てのサービスがワンストップで利用できるプラットフォームは現状で他にはない認識です。15か国語の翻訳機能でボーダーレスにコミュニケーションが取れる環境で、Weverse LIVEやコミュニティでアーティストを交流しながら、コマースやファンクラブ、オンラインコンサート、VODなど、様々な機能が一か所に集まっていることがWeverseの特徴です」と、その具体例を力説する。

さらに、「アーティスト側も、ファンのことをより深く知ることができます。プラットフォームとしてファンとアーティスト両方にサービスを提供でき、双方をよく理解していることから得たフィードバックを元に、コツコツとサービスを改善していくのがWeverseの強みです」とアピールした。