南海電気鉄道は18日、運行開始から55周年を迎える7100系に1992(平成4)年以前の復元塗装を施し、8月21日から運行すると発表した。1編成(4両編成)に濃淡グリーンのツートンカラーを施し、難波~和歌山港・関西空港間で当面運行予定となっている。
7100系は1969(昭和44)年に南海本線で運行開始。乗降時分短縮のため、南海電鉄で初めて両開き式の扉を採用した。1973(昭和48)年までに計152両が量産され、南海本線の主力車両として活躍。1992(平成4)年以降、約3年かけて現在のカラーリング(ブルーとオレンジのラインカラー)に順次変更された。一部車両が廃車となったものの、2024年7月時点で62両が在籍し、南海本線を中心に活躍中。加太線の「めでたいでんしゃ」も5編成中4編成で7100系を使用している。
運行開始から55周年を迎える7100系に関して、多くの利用者らから「昨年ステンレス無塗装に復元した高野線の6000系車両のように、南海本線の7100系車両も緑色の旧塗装で運行してほしい」との要望があったという。その声に応え、7100系1編成(4両編成)に旧塗装を施し、8月21日から当面運行することとなった。
これに先立ち、7100系復元デザイン車両撮影会が8月17日に千代田工場内(高野線千代田駅から徒歩約20分)で開催される。第1回(10~11時)、第2回(13~14時)に分けて開催し、各回120名、計240名を募集する予定で、参加費は1名7,100円。「ぶらりたび」サイトにて7月19日10時から申込みを受け付け、先着順のため募集人数に達した時点で募集を終了する(キャンセル待ちなし)。
なお、復元塗装の7100系に関して、南海電鉄コールセンターにて運行ダイヤの案内を行うとのこと。「お調べになりたい運行日の3日前以降にお問い合わせください」「車両運用の都合によりご案内ができないことや、急きょ運行が変更になる場合がございます」「10月1日以降も当面の間、運行しますが、運行ダイヤのご案内は9月30日までとさせていただきます」としている。