2015年にサッカー市場に参入し、年々プレゼンスを高めているスポーツブランド「ニューバランス(NewBalance)」。

FC東京のオフィシャルサプライヤーも務める彼らが7月13日(土)、国立競技場で行われた「FC東京vs.アルビレックス新潟」のキックオフ直前、人気スパイク「442 v2」と「Furon v7」の新色を発表。新たに完成したFC東京のサードユニフォームもお披露目しました。

  • 「FC東京vs.アルビレックス新潟」戦が行われた国立競技場

今回はそのメディア向け取材会に潜入してきたので、さっそく現場の様子をレポートします。

NewBalanceがFC東京のサードユニフォーム&スパイク新色を発表!

足馴染みに優れた前足部のカンガルーレザーアッパーが特徴的なフィッティングモデル「442 v2」と、圧倒的な軽さを誇るストライカー向けスピードモデル「Furon v7」。
今回発表されたのは鮮やかなピンクの「Nロゴ」と挿し色のライムイエローが際立ったニューカラーで、発表会場のライティングも同系色のトーンで統一されていました。

  • 鮮やかなピンクの「Nロゴ」が印象的な「442 v2」の新色

  • こちらは「Furon v7」の新色

この日の発表会に登壇したニューバランスジャパン マーケティング部の酒井崇光さんは、新スパイクの説明に先立って、新たに作成したFC東京のサードユニフォームを披露しました。

  • 新ユニフォームのデザインは『ブラックアウトユニホーム』

酒井さんは、新ユニフォームのデザインについて、「この『ブラックアウトユニホーム』は、誰の色にも染まりたくない、自分の思う理想の自分へ向かうことをコンセプトに、ブラックを基調としました。そのなかに青・赤を差し込むことで、FC東京のカラーを引き立てています」と説明します。

  • ニューバランスジャパンのマーケティング部パフォーマンスカテゴリーマーケティング課でアシスタントマネージャーを務める酒井崇光さん

そのうえで、「粘り強い、そして力強いクラブの姿勢をサードユニフォームで表現し、残りの1シーズンを一緒に戦っていきたいと思います」と決意を表明しました。

  • ニューバランスフットボールでグローバルシニアマーケティングマネージャーとして活躍するニコラ・コムリーさん

続いてグローバルシニアマーケティングマネージャーで、全サッカーカテゴリーの責任者でもあるニコラ・コムリーさんが登場。ニューバランスが展開するスポーツカテゴリーの戦略について語りました。

コムリーさんは、「私たちのスポーツビジョンとしては、13歳から24歳までのライジングインディペンデント層に訴えかけ、スポーツと文化の交差点にいるイノベーティブなブランドとして認知をしてもらいたいと思っています」と主張。

次の“3つの要素”を軸に、目標の実現を目指すと訴えます。

「まずは世界中のいろんなアスリートと提携し、彼らの知見を得て、我々の内容を高めていくこと。
2つ目は、世界の若いアスリートの皆さんと対話することで、スポーツカルチャーの中で我々が根付いていくこと。
そして3つ目としては、ローカルに長く続く関係を構築すべく、草の根の活動を通したアクティビティを展開すること」

  • ニューバランスはラヒーム・スターリン選手やサディオ・マネ選手など、世界的な有名プレイヤーと提携しています

そのうえでコムリーさんは、「私たちはフットボールの分野ではまだまだ若い新参者のブランドですが、毎年大きく伸びています。
2021年から24年の間だけで、複合成長率は44パーセント。2026年のワールドカップなど、これからいろんな重要な世界的なスポーツイベントが控える中で、ニューバランスフットボールはこれからもさらに成長を遂げていきたいと思っています」と意欲を示しました。


  • ニューバランス フットボールシニアカテゴリーマネージャーのアダム・ライアンさん

その後は、フットボールシニアカテゴリーでマネージャーを務めるアダム・ライアンさんが登壇。
「私たちは常に製品の改善を非常に重要視していて、前世代の製品に対するプレイヤーの意見、消費者の意見をお聞きし、それを反映して新しい製品に組み込んでいくということを繰り返しています」と話し、新スパイクの機能性などについて説明しました。

「『Furon』はスピードを重視した設計で、主に3つの要素で構成されています。1つは重さが180gと非常に軽量であること。2つ目がシャープなタッチであること。そして爆発的な動きができるということ。日本の同僚の皆さんの意見も組み込み、安定したプレーができる設計になっています。

『442』は快適性を非常に重視して作っていて、まずは軽量でコンフォートであるということ、そしてマイクロファイバーがピュアタッチ、ライトコントロールを実現します。さらに、HGプレート搭載でマルチディレクショナルも可能となっています。こちらも200gを下回っており、レザーカテゴリーとしてはかなりの軽量化が実現できています」

  • ニューバランスジャパン 代表取締役社長の久保田伸一さん

最後に挨拶に立ったニューバランスジャパンの代表取締役社長・久保田伸一さんは、「フットボールビジネスは非常にコンペティティブで大変なマーケットですが、 我々としては順調に伸びてきています。去年から今年で20パーセント以上と早いスピードで伸びていますし、今後のロングレンジプランの中でもかなり早いスピードで伸ばしていこうと計画を立てています」と明かします。

そのうえで、「商品自体も毎年大きく進化していますし、ライジングスターと呼ばれるようなヤングプレイヤーたちとの取り組みによって盛り上げていきたいと思いますので、引き続き皆さまのご協力を承りたいと思います」と訴えました。

取材会後、登壇者のみなさんはそれぞれ囲み取材に応じ、10〜20代の若年層へのアプローチ方法についてコムリーさんたちは「我々は(学校の部活のような)草の根の活動も、非常に重要なマーケティング活動の場になると位置づけています。
そういったいろんなスポーツイベントやトーナメントなどの機会も含め、これからもエリートレベルだけではなく(ターゲティングを)加速、拡大していきたいと思っています」と回答しました。

ニューバランス「442 v2」と「Furon v7」の新色はすでにニューバランスのオンラインストア、そしてニューバランス原宿や一部スポーツ専門店で販売中。
トップ選手たちのフィードバックを得て改良に改良を重ねた最新スパイク、ぜひ一度実物を手にとってみてはいかがでしょうか? その素晴らしい“軽さ”にきっと驚くはずです!