解任が発表された横浜FMのキューウェル監督 [写真]=金田慎平

 横浜F・マリノスは16日、ハリー・キューウェル監督との契約を15日付で解除したことを発表した。なお、同日のトレーニングからはヘッドコーチのジョン・ハッチンソン氏が暫定的に指揮を執ることになるという。

 解任が発表されたキューウェル監督は1978年9月22日生まれの現在45歳。現役時代は“オズの魔法使い”の異名を取り、リーズやリヴァプール、ガラタサライなどで活躍。国際Aマッチ通算56キャップを誇るオーストラリア代表では17ゴールをマークし、日本代表とも幾度となく対戦した。2014年3月の引退後は指導者に転身し、イングランド4部や5部リーグで監督を歴任した後、2022年にはセルティックのコーチに就任。そして昨年12月末、ケヴィン・マスカット前監督の後任として横浜FMの指揮官就任が発表された。

 “アタッキングフットボール”をさらに進化させるべく、昨シーズンまでと同様の4-3-3システムを採用しつつ、中盤3枚を逆三角形に配置しシーズンに臨んだキューウェル監督。AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)ではラウンド16以降粘り強い戦いを続けて決勝進出を果たしたものの、リーグ戦では16年ぶりの4連敗を喫するなど不安定なパフォーマンスに終始。ここまで36失点の守備面は最後まで改善されず、現時点で8勝5分10敗の12位に低迷している。