オリンパスは7月8日、がん検診や内視鏡検査に関する意識調査の結果を発表した。調査は3月8日~21日、全国の40~60代14,100人を対象に行われた。
胃がん検診・大腸がん検診における内視鏡検査選択率は?
現在、厚生労働省が指針で定める胃がん検診は「問診に加え、胃部エックス線検査(バリウム検査)又は胃内視鏡検査(胃カメラ)のいずれか」、大腸がん検診は「問診及び便潜血検査」となっている。そんな中、オリンパスが実施した意識調査によると、胃がん検診で「胃内視鏡検査(胃カメラ)」を選択した人は半数以上の51.2%、大腸がん検診では15.3%が大腸内視鏡検査を選択している。(調査結果には人間ドックや職域検診を含む)
胃内視鏡検査「口から」と「鼻から」どちらで受けた人が多い?
胃内視鏡検査は口からと鼻から挿入の大きく2種類あるが、前回の調査よりも鼻から挿入が増加傾向であり、検査の選択肢としてさらに定着していることが伺える。鼻から挿入の方が、比較的検査が楽だが、鼻腔が狭い人や麻酔が不十分な場合は痛みや出血を伴うこともあるため、受診の際には医師に相談を。なお、この「鼻からも挿入できる内視鏡」は、口からも挿入が可能。
鎮静剤を使用した人の割合は?
検査経験者に聞くと、胃(口から)で約42%、大腸で約40%の方が「鎮静剤あり」で検査を受けている。鎮静剤は検査の不安や痛みを和らげる効果があるため、痛み等が不安であれば、医療機関に相談することもできる。ただし、鎮静剤は副作用がゼロではなく、アレルギー反応や血圧低下、偶発症などを引き起こすケースも。また、検査当日は自動車や自転車の運転、危険を伴う作業は不可となる。鎮静剤を使用する場合は既往歴等を医師に伝え、相談するよう同社は勧めている。