佐川急便とJR貨物は8日、物流分野での連携に関する基本合意書を7月5日に締結したと発表した。両社が連携し、お互いが有する経営資源を有効活用することで、顧客の利便性向上、物流の課題解決、収益性の向上、物流インフラの強靭化を図るとともに、健全で持続可能な脱炭素社会の実現と社会の課題解決に貢献することをめざすとしている。

  • 佐川急便とJR貨物は、特急コンテナ電車「スーパーレールカーゴ」をはじめとするモーダルシフト等を通じ、持続可能な物流の実現をめざしてきたという

基本合意の内容は、「相互の経営資源を活用することやイノベーションを推進することで、顧客の利便性向上に資する競争力の高い国内輸送サービスを構築し、顧客の物流的課題の解決を図る」「相互のサービス、輸配送ネットワーク、システムおよびノウハウを共同で活用することにより効率的なインフラを構築するとともに、相互に営業推進することでお互いの収益の向上を図る」「天候や災害等を起因とした輸送障害時、相互の輸送を維持する為の協力を行うことで、物流インフラの強靭化を図るとともに、健全で持続可能な脱炭素社会の実現と社会の課題解決に貢献する」の3項目からなる。

今後の具体的な取組みとして、「飛脚JR貨物コンテナ便」のキャンペーン展開と共同提案営業、コンテナ回送区間でのサービス実装化に向けた共同営業、鉄道側の輸送障害時におけるトラック・船舶と連携した対応力強化、脱カーボンに向けた物流企業の取組みに関するメディアおよび一般消費者への訴求を行うとしている。