日本でTOEIC Programを実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は、2023年度の受験者数や平均スコアをまとめた「TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2024」を6月28日に発表した。2023年度のTOEIC Listening & Reading Test(以下、TOEIC L&R)受験者は、前年度(78万4,310人)より3万8,132人減少し、74万6,178人だった。
TOEIC L&Rは、日常生活やグローバルビジネスで活きる「英語で聞く・読む能力」を測定するテスト。10〜990点で評価され、企業では自己啓発や英語研修の効果測定、昇進・昇格の要件として利用されている。
2023年度の平均スコアをみると、Listeningは335点・Readingは278点で計612点と、前年度(608点)よりも4点アップした。
次に、2023年度の社会人/学生別受験者数と平均スコアをみると、社会人は639点だったのに対し、学生は589点と全体(612点)よりやや低い結果に。
全体のトータルスコアをみると、最も多いのは「〜595点」(10.6%)で、次いで「〜645点」(10.4%)、「〜545点」(10.3%)と続いた。高得点である「〜895点」は全体で3万2,940人と4.4%にとどまった。
社会人のトータルスコアは「〜645点」(10.5%)が最も多い結果に。次いで「〜695点」(10.2%)、「〜595点」(10.1%)と続いた。また、社会人の受験者で「〜895点」は、1万7,741(6.0%)と、全体スコアより高い結果となった。
学生の平均スコアみると、僅差で「〜545点」(11.5%)が最多だった。次いで「〜595点」(11.3%)、「〜495点」(10.5%)と続いた。また「〜895点」は、9,911人と2%で、全体スコア・社会人のスコアよりも低い結果となった。
職種別受験者と平均スコアをみた場合、最もスコアが高かったのは「海外関連業務」で729点だった。次いで「教育」(706点)、「法務」(692点)と続いた。600点台の職種がほとんどで、600点を下回ったのは「技術」「製造」の2職種だけだった。
また、役職別に平均スコアをみると、「役員」(683点)が最も高いことが判明。次いで、「部長」(668点)、「派遣社員」(653点)、「課長」(649点)との結果に。