三井不動産は6月28日、東京ミッドタウン日比谷にて、バスケットボールTEAM JAPANパリ2024オリンピック壮行イベントを開催。日本代表候補の河村勇輝選手、富永啓生選手らがパリ五輪に向けた意気込みを語った。

  • バスケットボールTEAM JAPANパリ2024オリンピック壮行イベントが開催

オリンピックにかける思い

三井不動産はTEAM JAPANゴールド街づくりパートナーとして、スポーツの力を活用したイベントを開催している。この日は、東京ミッドタウン日比谷のアトリウムに特設ステージを設置。スペース後方には、女優の広瀬すずさんとバスケ日本代表を応援するファンたちがメッセージを寄せたジャイアントユニフォームも展示された。

  • 東京ミッドタウン日比谷の3層吹き抜けアトリウム

  • こちらがジャイアントユニフォーム。広瀬すずさんが寄せたメッセージは「日本一丸 応援してます!」

パリ2024大会(2024年7月26日~)の開幕まで残り1か月。ステージには五輪に向けて最終調整中の男子日本代表候補、および女子日本代表の6名が特別ゲストとして登壇し、トークセッションを披露した。MCを務めたのは、バスケットボール経験者としても知られるタレントの副島淳さん。

  • 豪華な顔ぶれが揃った

河村選手は、オリンピックにかける思いについて聞かれると「個人的にはパリ大会を1つの目標にして、これまで様々なことを決断してきました。昨夏のW杯でも感じましたが、国際舞台は世界にアピールできる良いチャンス。パリでは、バスケ日本代表の素晴らしさを世界中の皆さんにお伝えします」と言葉に力をこめる。

  • 河村勇輝選手

日本国内でもバスケットボール人気が高まってきた。富永選手も、ファンの熱量からそれを感じるという。「日本に帰ってきて試合をすると、スタンドから本当に熱い声援が届くんです。すべて自分たちの力になっています」と笑顔をつくる。

  • 富永啓生選手

いまバスケ男子日本代表のヘッドコーチを務めているトム・ホーバス氏は、東京2020大会でバスケ女子日本代表を銀メダルに導いている。そこで副島さんから「トム・ホーバスさんってどんな人ですか」と聞かれた宮澤夕貴選手は「本当に熱い人。頑張っただけ、ちゃんと評価してくれる人です」と紹介。男子選手に向けて「チームのために貢献する姿を見せられると良いですね」とアドバイスをおくる。

  • 宮澤夕貴選手

東京大会に続いて2度目のオリンピックを経験する宮崎早織選手は「東京大会のときはフレッシュな気持ちでベンチからメンバーを応援していたんですが、あれから3年が経ち、自分も主力として試合に出る機会が増えました。楽しみではあるんですが、実は、いまからもう緊張しているんですよ」と苦笑いする。

  • 宮崎早織選手

一方で、すでにリオ・デ・ジャネイロ、東京と2つの五輪を経験してきた髙田真希選手は、若い選手に向けて「オリンピックは夢の舞台と言いますが、出てみるととても楽しい。日本代表チームも、普段以上のパワーが出ます。大会まできつい練習を積み重ねてきたんだから、本番は楽しまなきゃ損。そんな感じで、吹っ切れた気持ちで臨むと良いと思います。そのためにも今はハードワークを続けてください。結果はついてきます」とエールをおくる。

  • 髙田真希選手

ベテランの髙田選手を間近にして、21歳の金近廉選手は「先輩たちのアドバイスをしっかり胸に留めてやっていきたいと思います。日本代表として出る試合は背負うものも違いますが、楽しんでプレイしている姿を見せられたらファンの方も喜ぶと思いますし、楽しいバスケットボールをお見せできるよう頑張ります」。

  • 金近廉選手

平日の午前中、外は生憎の大雨という悪条件にも関わらず、たくさんのファンが詰めかけたイベントスペース。後半はお互いの印象などを語り合うクロストークとなり、さらに盛り上がった。

宮澤選手が、男子の試合について「昨年くらいからよく見るようになりました。勉強になるプレイが多いです」と話すと、富永選手も、普段はあまり女子の試合を見れていないとしつつも「先日のオーストラリア戦は、現地まで観戦に行きました。3ポイントシュートの精度など、見習いたいところが多かった。プレッシャーのかけ方、速いバスケットボールなど、自分たちが目指しているプレイと重なるので良い刺激になります」。

  • クロストークで盛り上がる

河村選手は、女子の試合について「なかなか見に行く機会はないんですが、ハイライトなどで目にしています。男子と同じようなチームスタイルなので、ポイントガードの動き、よりスピーディーな展開など、見て学ぶものが大きいと感じています」と評価。そんな河村選手について、同じポイントガードの宮崎選手は「全てがすごい、遠い存在。判断力も、パスも、シュートも見習うところばかり」としながら、最後に「トムさんにひどく怒られても、翌日に大活躍できるところもすごい」といじり、会場の笑いを誘った。

  • ジャイアントユニフォームに新たなメッセージを書き込むひと幕も

オリンピック予選では、フランス、ドイツとも対戦する男子日本代表。どのようにチームを勝利に導くか、という質問に富永選手は「海外のチームに比べて日本はサイズも小さい。そこで自分たちが目指している、速いトランジション、速いバスケットボールが大事になります。自身の役割としては3ポイントシュートがあります。成功率を45%くらいまで高められたら、勝利が近づくと思います」と気合を入れる。

河村選手は「パリ大会の目標はベスト8です。とてもタフな目標ですが、皆さんの声援を力に変えながら全力で戦ってきます。世界中を驚かせるような結果、Shock The Worldをもたらすことができるように頑張ります」とむすんだ。