元プロ野球選手で野球解説者の古田敦也氏が14日、YouTubeチャンネル『フルタの方程式【古田敦也 公式チャンネル】』で公開された動画「元祖“雑草魂”西本聖が初登場! 伝家の宝刀・シュートの極意を語る【ピッチャーズバイブル】」に出演。西本聖氏の牽制をめぐる秘話に感嘆する一幕があった。

古田敦也氏

ロジンを1回か2回触るとノールック

この日、チャンネルには西本氏がゲスト出演。大きな変化量を誇るシュートと、卓越した守備、頭脳プレーを武器に巨人のエースとして活躍した西本氏だが、牽制にも工夫があったよう。

西本氏は「基本的に、チームでだいたいサインが一緒なんです。そうすると、ピッチャーがショートとセカンドを見ると、牽制のサインを出してると思うじゃないですか。一切見ないんです」と、牽制の際にランナーを見なかったと明かしながら、「見ない代わりに、前もってショートとセカンドに教えてるわけです。ボールをもらって、ロジンを1回か2回触るとノールックとか」と、別の仕草をサインにしていたことを告白した。

この頭脳プレーに古田氏が「ええ、マジですか!?」と驚くと、西本氏は「見ないでいくから、ランナーにも隙が出るじゃないですか。それでよく(刺)殺していました」と涼しい顔。古田氏がさらに「へえ……! それはなかなかないですね」と感嘆の声を漏らすと、西本氏は「で、殺したショートに小遣いあげてました。忘れないでそれを覚えてくれてたので」と述べて、スタジオを笑わせていた。

【編集部MEMO】
『フルタの方程式』は、テレビ朝日で放送されていた古田敦也氏の初冠番組。2021年5月にYouTubeチャンネルとして復活した。名選手たちのハイレベルな技術論や、プロ野球選手だけが知るエピソードに加え、野球のギモンを解決する“方程式”を提案。「ピッチャーズバイブル」「バッターズバイブル」「キャッチャーズバイブル」など、「野球好きのバイブル」となるコンテンツを配信している。なお、古田氏が『これ余談なんですけど・・・』(ABCテレビ)にゲスト出演した際、番組MCのかまいたち・濱家隆一は古田氏のトーク力を絶賛し、『フルタの方程式』を楽しみにしている視聴者の一人であると明かしていた。