ネクストレベルは6月18日、「失恋」についてのアンケート調査の結果を発表した。調査は2024年5月22日~5月31日、失恋経験がある、18歳~39歳の未婚女性300人を対象にインターネットで行われた。

失恋から立ち直るまでにかかった時間は?

  • 失恋から立ち直るまでにかかった時間はどのくらい?

失恋を経験した300人に、失恋から立ち直るまでにかかった時間を聞いたところ、もっとも多かったのは「1ヶ月以上~3ヶ月未満」で24.7%が回答した。2位~4位は僅差で、「1ヶ月未満」「3ヶ月以上~6ヶ月未満」「6ヶ月以上~1年未満」と続き、全体の約4人に3人にあたる76.1%の人が1年以内には立ち直ることができたことがわかった。一方で、「1年以上立ち直ることができなかった」人も22.9%と、失恋の痛手が長引くケースも少なくない。

失恋から立ち直るために「取った行動」

  • 失恋から立ち直るために取った行動は?

失恋から立ち直るために取った行動について聞いたところ、1位は「ひたすら泣く」で56.7%だった。2位以下「友達に話を聞いてもらう」「趣味や仕事に没頭する」と続き、TOP3はいずれも半数以上が試した行動だった。

詳しく見ていくと、「毎日泣きっぱなしで、失恋ソングなどを聞きながら泣きたいだけ泣き続けた」(34歳・北海道)、「泣ける映画を見て気が済むまで泣いた」(24歳・東京)、「涙が出るだけひたすら泣いた」(29歳・愛知)など、切なさが伝わってくるコメントが寄せられた。映画を観たり失恋ソングを聞きながら泣いたという声も多数みられた。

「友達の家に泊めてもらい、一晩中、愚痴や後悔、彼氏の悪口を聞いてもらった」(31歳・東京)、「友達とご飯に行き、気が済むまで話を聞いてもらった」(28歳・山梨)、「友達に毎日毎日ずっと同じ後悔や愚痴を聞いてもらい続けた。よくあれで無視されなかったというぐらいずっと聞いてくれた」(30歳・埼玉)など、友達に話を聞いてもらったという人も。

また、「失恋した時期がちょうど夏休みだったので、ほぼ毎日バイトを入れて失恋のことを考えないようにした」(23歳・埼玉)、「一人の時間をなくそうと、片っ端から友達に連絡をし、彼氏のことを考える暇もないくらい予定を入れた」(29歳・大阪)、「仕事も残業も喜んでやり、休みの日は無理にでも何か予定を組んだ」(38歳・静岡)など、趣味や仕事に没頭するだけでなく、スケジュールをいっぱいにして空いた時間を作らない工夫をする人も多かった。

立ち直るのに効果があった行動は?

いろいろなことを試した結果「これが一番、効き目がったかも!」と感じたのはどんな行動だったかを聞いた。

  • 立ち直るのにもっとも効果があった行動は?

1位になったのは「友達に話を聞いてもらう」だった。「友達に話すのは最初は恥ずかしくて抵抗がありましたが、聞いてもらったらびっくりするくらい楽になってすぐに忘れられました」(37歳・北海道)、「友達に失恋相手の愚痴を話すと、友達も一緒に愚痴ってくれる。"あんなやつどこが良くて好きになったんだろう!?"って気持ちに自然となれた」(23歳・東京)、「引きこもりみたいになっていたのを友達が見かねて話を聞いてくれた。"なんで私がこんなに悩まなきゃいけないんだろう"って吹っ切れました。友達に本当に感謝してます」(22歳・茨城)とのこと。友達はただ話を聞くだけでなく、励ましたり、共感してくれたり、一緒に彼氏の悪口を言ってくれたり……と、失恋した気持ちに寄り添ってくれる存在。たくさん話して吹っ切れたという人が多数いた。

2位は「あたらしい恋人候補を探す」で、「新たにドキドキできる人に出会えたので、失恋のことはあっという間に忘れてしまいました」(33歳・埼玉)、「男でできた傷は、男で癒すのが早いです。仲の良い異性の友達を作るとかでもいいと思います」(27歳・山形)、「新しい恋人を探すようにしたら、失恋相手のことを考える余裕や時間が惜しくなって考えないようになった。強制的に思考を切り替えられるので良かった」(30歳・富山)とのことだった。

3位は「趣味や仕事に没頭する」。「ランニングの趣味に没頭するようになったことで、共通の趣味を持つ仲間が増えていき、自然と失恋のことを忘れていた」(34歳・千葉)、「今までは趣味が彼氏というくらい依存していたため、別れてからは彼のことしか考えられなくて毎日がつらかった。でも趣味を見つけて他に意識を向けることができるようになってからは執着が無くなって吹っ切れた」(28歳・山形)、「長く付き合っていた相手だったし、別れるなんて想像もしていなかったので受け入れられなかったが、つらい気持ちを我慢して仕事に行ったり、休日も引きこもらずに、やりたいことをやるようにしていったら、自然と元彼のことを考える時間は減り、時間はかかったが少しずつ立ち直ることができた」(27歳・茨城)とのことだった。趣味や時間に没頭しているうちに、だんだん彼への気持ちや執着が薄れていくようだ。

「ひたすら泣く」ことが効果的だったという人も。「自分の気持ちに素直になってひたすら泣き続ける。そうすることである種スッキリするし、泣き腫らした自分の顔を見てちょっと笑える」(27歳・東京)、「枕に顔を押し当てて気が済むまで泣き喚いた。もう涙が出ないほど泣いたらすっきりする。すぐには立ち直れないけど泣き尽くすことが大切だなと思った」(26歳・三重)とのこと。「泣く」という行動には、気持ちをスッキリさせる効果があるのかもしれない。

「違う景色を見たり、色々な人と会って話したら、視野が広くなって嫌なことも忘れられた」(38歳・東京)、「失恋して2週間後くらいに海外旅行へ行き、ひたすら自分の好きなことだけをして。好きな物を買って、好きな物を食べた。ひとりの時間を満喫して楽しめるようになった」(34歳・東京)など、「アクティブに遊びに行って」失恋から立ち直ったという人も。海外やレジャーなどいつもと違う場所に出かけたり、新しい知り合いが増えるような刺激的な日々を過ごすと、過去の恋は次第に忘れられるのかもしれない。

その他、少数意見ではあるが、自分を振り返って反省することで立ち直った人も。「なんでダメだったのかとか、どこが悪かったかなと客観的に考えて、もっとああしておけば良かったなと見直して強くなれた気がする」(27歳・青森)、「自分が悪かった点をよく考えると、相手が「別れたい」と思うのは当たり前だよなと、自分を客観視できるようになって相手の気持ちに納得できるようになった」(30歳・埼玉)といった声が寄せられた。

失恋した時に「やってはいけない」行動ワースト10

失恋から立ち直ろうと色々なことを試している中で、「これはやらなければよかった」と思うNG行動もあるのだとか。

  • 失恋したときにやるべきではない行動ワースト10

1位は「彼氏のSNSを見る」だった。「彼のSNSを見ることで、どんどん涙が出てくるし食べる量も増えて一気に体重が増えた。やめたほうがいいなと思った」(24歳・神奈川)、「わざわざ見なくてもInstagramのストーリーなどで流れてくると思い出してしまうため、ブロックすれば良かった」(21歳・神奈川)、「別れた後に彼氏のSNSを見たときに、私のことはとうに吹っ切れて楽しそうにしている姿を見て、さらにつらくなった」(21歳・大分)といった経験談が寄せられた。

2位は「過去の自分の行動を後悔・反省すること」。「過去はどうがんばっても変えることができないので、悔やんでる時間は一番もったいない」(27歳・神奈川)、「悔やんでもどうすることもできないのに、ずっとぐたぐだと「あの時こうすればよかった」「あんなこと言わなければ今頃は彼と一緒にいたかも」と考えていましたが、冷静に考えるとそれって意味がないし、時間の無駄と思った」(34歳・大阪)との意見が寄せられた。たしかに過去は変えられないので、後悔しているくらいなら前向きに新しいことを考えるほうが良いかもしれない。

「彼氏に連絡をし続ける」も、やらないほうがよいNG行動のひとつ。「忘れられなくて何かにつけて彼に連絡していた。今思うととっても恥ずかしいし相手にとっても迷惑だったと思う」(27歳・東京)、「すがるようなことをしても逆効果でしかなく、自分の価値を落とすだけ」(34歳・兵庫)、「焦って変に引き留めようと何回か電話をかけてしまったせいで、相手から冷たい言葉が返ってきてさらに落ち込んでしまった」(24歳・宮崎)とのことだった。

4位は「無理やり忘れようとする」で、「忘れようとしてもふと思い出してしまうから。忘れるのは無理でした」(30歳・群馬)、「無理やり忘れようとして好きでもない男と遊びに行ったけど、逆に疲れました」(34歳・大阪)との声が寄せられた。忘れる努力で忘れられればいいが、無理に忘れようとすると余計に苦しくなってしまうことも。

また、「ドカ食い・やけ食い」もおすすめできない行動だそう。「ドカ食いして体重が10キロも太ってしまい痩せるのが大変でした」(30歳・岡山)、「ドカ食いはその場はいいが、後で後悔する」(29歳・埼玉)とのことだった。

「つらい失恋」から学んだことは?

最後に、つらい失恋を経てわかったことや学んだことを聞いたところ、「恋人に執着するのではなく、恋人がいなくても楽しめる人生を自分でつくることが重要だなと思いました」(30歳・群馬)、「恋愛は2人でするものだということを改めて学んだ、どちらか一方が好きなだけじゃ長続きしないし傷つく」(29歳・愛知)、「失恋の数だけ出会いもあるし、案外いい人はずっとそばに居てくれる人だったりするものだと思った」(22歳・新潟)、「失恋も大事な経験の一つ。辛い失恋はそれだけ良い恋愛をしていた証であり、人として成長できたと思います」(27歳・山形)、「どれだけ泣いて絶望しても、いつか絶対時間が解決してくれる」(27歳・東京)などの声が寄せられた。