ラファエル・マルケス監督[写真]=Getty Images

 スペインメディアのスポルトは7日、バルセロナのスポーツ・ディレクター(SD)を務めるデコ氏が、アトレティク(Bチーム)を率いるラファエル・マルケス監督に残留を説得していると報じた。

 現在45歳のマルケス監督は、母国メキシコのアトラスでプロキャリアを歩み始めると、モナコでのプレーを経て、2003年夏にバルセロナに加入。在籍した7年間で公式戦通算242試合に出場し、2度のチャンピオンズリーグ制覇や4度のラ・リーガ優勝などに貢献した。その後はニューヨーク・レッドブルズ、レオン、ヴェローナで活躍。現役の最後に復帰したアトラスで引退し、スペイン5部に所属していたアルカラのユース監督として指導者デビューを果たすと、2022年7月からバルセロナ・アトレティクの監督に就任した。

 そんなマルケス監督は、今季終了までバルセロナのトップチームを率いたシャビ・エルナンデス監督の後任候補の一人として報じられたこともあった。しかし、バルセロナの新監督にはハンジ・フリック氏が就任し、マルケス監督に対し複数クラブからオファーがあったことから、マルケス監督は契約満了に伴い今夏でバルセロナを去ることを決めていた。

 しかしデコSDはマルケス監督の継続を強く主張。給与アップが打診されたことや、家族がバルセロナでの生活を気に入っていることから、マルケス氏の心は残留に傾いているという。

 なお、今回の報道によると、バルセロナのジョアン・ラポルタ会長などもマルケス監督を高く評価しており、ハンジ・フリック新監督のプロジェクトがうまく進まなかった場合、マルケス監督が後任としてトップチームを率いる可能性があると説明されている。